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8倍の拡大鏡で見逃さない。精密診断による虫歯・歯周病の早期発見

2026/07/13

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
前回は、虫歯や歯周病が繰り返される理由についてお話ししました。今回はその続きとして、精密診断による早期発見と、当院で行っているプロフェッショナルメンテナンスについてお話しします。「前の歯医者では虫歯がないと言われていた」という方も少なくありません。早く見つけることがなぜ大切なのか、どのように見つけているのかをご紹介します。
目次

早期発見が歯を守る一番のポイント
8倍の拡大鏡で見つける小さな虫歯
虫歯は歯と歯の間にできやすい
早期発見がもたらす将来のメリット
歯科衛生士と歯科医師のダブルチェック
まとめ:精密な診断で生涯歯を守る

1. 早期発見が歯を守る一番のポイント
虫歯や歯周病は、早期に発見できれば治療の規模が小さくて済みます。
小さい虫歯であれば歯を削る量を最小限に抑えられますし、歯周病も初期段階であれば簡単なクリーニングで改善することが多いのです。つまり、早期発見こそが歯を守るうえで一番のポイントになります。「簡単なクリーニングで改善する」と聞けば、なおさら早く受診していただきたいですね。

2. 8倍の拡大鏡で見つける小さな虫歯
当院では、特に8倍の拡大鏡を使って、歯を1本1本丁寧にチェックしています。
肉眼ではどうしても確認できない小さな虫歯があります。歯と歯の間は重なっていて、しかも暗いため、見逃しがちな場所です。こうした8倍の拡大鏡やマイクロスコープを使うと、歯ぐきのわずかな炎症や小さな虫歯、歯のひびなども発見することができます。患者さんご自身が気づいていない歯周病を見つけることも可能になります。

3. 虫歯は歯と歯の間にできやすい
拡大鏡で特に見つけやすくなるのが、歯と歯の間の虫歯です。実は、多くの方は歯と歯の間にしか虫歯ができません。
なぜなら、皆さん歯ブラシはするけれど、フロスはしないからです。そのため歯と歯の間は虫歯になりやすく、しかもその部分はとても発見されづらいのです。拡大鏡を使えば、こうした歯と歯の間の虫歯や、歯と歯ぐきの境目、いわゆる歯周ポケットの中の状態までしっかり見ることができます。
虫歯は最初、変色といって色が変わってきて、そこから少しずつ穴が開いていきます。最初に色の変化があった段階では経過を観察し、しっかり歯のお掃除を頑張っていただければ、そこで止まる虫歯もあります。その場合はカルテに「経過観察」と記録し、4か月に1回ほどのメンテナンスで進行していないかをチェックします。進んでいれば早めに治療しましょう、とご提案していきます。

4. 早期発見がもたらす将来のメリット
虫歯を小さい段階で治療できれば、歯自体の寿命を延ばすことができます。虫歯が大きくなって神経を取るようなことになると、歯の寿命は短くなってしまうからです。早い段階での治療は、治療回数も減らせますし、大きな治療にならないため費用も抑えられます。
歯周病も、早期に発見して治療すれば元に戻り、改善していきます。けれども進行してしまうと「不可逆性」といって元に戻らなくなり、歯を失うことにもつながります。なるべく早く発見することで、歯を失うリスクを大幅に減らすことができるのです。

5. 歯科衛生士と歯科医師のダブルチェック
当院では、歯科衛生士が専門的なメンテナンスを担当しています。メンテナンスをすると、歯と歯の間の虫歯などが非常に発見しやすくなります。
当院の場合、まず歯科衛生士が全体をきれいにお掃除し、歯石もすべて取ったうえで、私がチェックしていきます。歯科衛生士も4倍の拡大鏡を使ってメンテナンスをしているため、取り残しは非常に少なくなっています。最後に私がお口の中を一通りチェックし、虫歯はないか、歯石の取り残しはないか、歯周病はどうかを確認します。
1人だけで診ると見逃してしまうこともあります。歯科衛生士がチェックし、私もチェックする。このダブルチェックによって、見逃しを減らすようにしています。これが安心材料のひとつになっているのではないかと思います。

6. まとめ:精密な診断で生涯歯を守る
実際に精密な診断を受けられた方からは、嬉しい声をいただきます。「前の歯医者で虫歯がないと言われていた」という方の中に、実は大きな虫歯がそのままになっていた方もいらっしゃいます。

早期発見できれば治療の規模が小さくて済む
8倍の拡大鏡で歯と歯の間や歯周ポケットまで確認できる
虫歯は歯と歯の間にできやすく、フロスでの清掃が重要
早期治療は歯の寿命を延ばし、費用も抑えられる
歯科衛生士と歯科医師のダブルチェックで見逃しを防ぐ

当院では初診時に、虫歯から歯周病、噛み合わせまで一通りチェックします。「実は噛み合わせが悪くて肩が痛かった」「頭痛がしていた」という方が、治療によって改善したケースもあります。
虫歯や歯周病は、早く見つけるほど治療が簡単になります。精密な診断を行うことで、生涯を通じて歯を健康に保つことができます。ぜひ定期的なプロフェッショナルメンテナンスを受けて、ご自身の歯を守っていただければと思います。気になることがあれば、どうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。

美しさと機能の両立。審美歯科が目指す「本当に良い歯」とは

2026/07/06

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
前回は、精密診断による虫歯や歯周病の早期発見についてお話ししました。今回は、自由診療だからこそ実現できる「美しさと機能の両立」についてお話しします。「審美歯科」という言葉は見た目を整える治療だと思われがちですが、実はそれだけではありません。美しい歯と機能的な歯がどう結びついているのか、ご紹介します。
目次

審美歯科は見た目だけの治療ではない
美しい歯は機能性も兼ね備えている
自由診療と歯科技工士の腕の大切さ
模型と口の中のわずかなズレをなくす
50代・60代におすすめの審美治療
まとめ:機能と美しさを同時に追求する

1. 審美歯科は見た目だけの治療ではない
「審美」という言葉は幅広く、皆さんが想像されるのはやはり見た目を改善することだと思います。けれども審美歯科は見た目だけを改善するわけではなく、歯の機能性を同時に高めていく治療です。
セラミック治療やインプラント治療、矯正なども、広い意味では審美歯科治療に含まれます。見た目を改善すると同時に、健康的な噛み合わせを回復したり維持したりするのが特徴です。歯の治療は何のために行うかといえば「噛むため」ですが、そこに美しさも求められているのです。特に前歯は見た目が悪いと笑えなくなることもありますから、見た目の改善も非常に大切な治療のひとつです。

2. 美しい歯は機能性も兼ね備えている
私たちから見て美しい歯というのは、実は機能性も兼ね備えています。
歯にはいわゆる「理想的な歯」という基準のようなものがあり、それに沿った歯は非常に美しく見えるのです。ですから、その理想を追求していくことが、審美歯科の最終的な目的地だと言えます。美しさと機能は、別々のものではなく、表裏一体のものなのです。

3. 自由診療と歯科技工士の腕の大切さ
自由診療のメリットは、使える材料の質が非常に高いこと、そして治療自体を精密に行えることです。それに加えて、一緒に治療していく歯科医師の腕も大きなメリットになります。
以前から「一口単位の治療」として、お口全体をひとつの単位として治療しましょうとお話ししてきました。けれども、顎全体の治療は保険診療では難しいことがあります。たとえば30年、40年と悪い歯並びで来たものを整えるのは、保険診療ではなかなか難しいのです。そうした顎全体の治療に携わってきた歯科技工士であればこそ対応できます。治療の精度は術者の腕によりますし、それに加えて技工士の腕も非常に大事です。これらが揃って、本当の自由診療のメリットにつながります。「自由診療だから良い」というわけではなく、技術職ですから、大工さんと家づくりと同じで、誰がやっても同じというわけではないのです。

4. 模型と口の中のわずかなズレをなくす
審美治療を行うと、歯の形や噛み合わせをまず模型の上で精密に調整していきます。
模型上というのは、いわば患者さんのお口の外です。そこで精密に調整しても、実際のお口の中に入れるとずれている、ということがあります。模型上で調整したものを、お口の中に入れてもまったく同じ。そうなると非常に良い仕上がりになりますが、これはまさに技工士の腕次第なのです。その結果としてしっかり噛めるようになり、歯や顎の負担が減って噛み合わせが安定すると、顎が痛かった方が改善したり、肩こりや頭痛が良くなったりすることもあります。

5. 50代・60代におすすめの審美治療
50代・60代になると、最初に生えた歯を50年以上使ってきて、欠けたり割れたりすることがあります。この年代では歯を抜くことも多くなりますので、そうした方にはインプラントをおすすめします。欠けや虫歯がある場合には、セラミック治療をおすすめします。
また、ずっと昔、30年前に入れた金属の被せ物が残っている方もいらっしゃいます。そうした被せ物をセラミックに変えると、見た目が若返るのはもちろん、合っていない被せ物であれば歯の寿命を延ばすことも可能になります。歯を失った場合には、インプラントによって噛む機能と美しさを同時に取り戻すことができます。

6. まとめ:機能と美しさを同時に追求する
審美治療後のメンテナンスは、基本的にはご自身の歯と変わりません。歯ブラシや歯間ブラシ、フロスをしっかり使い、定期的なプロフェッショナルクリーニングや検診を続けることで、治療した歯を長く美しく維持できます。

審美歯科は見た目と機能性を同時に高める治療
美しい歯は理想的な基準に沿った機能的な歯でもある
材料の質、術者の腕、技工士の腕が揃って真価を発揮する
模型と口の中のズレをなくすのは技工士の腕次第
古い金属の被せ物をセラミックに変えると歯の寿命も延ばせる

審美歯科治療は、単なる美容ではなく、歯の機能や生活の質を向上させる大切な治療です。見た目の美しさと機能性を同時に追求できるのが、自由診療の良さです。実際に治療を受けた方からは「自信を持って話せるようになった」「写真を撮るのが好きになった」という声もいただきます。気になる方は、どうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。

なぜ虫歯や歯周病は繰り返されるのか?根本から解決する治療とは

2026/06/29

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
6月4日は「虫歯の日」、そして6月4日から10日までは「歯と口の健康週間」です。今月はこれにちなんだ内容をお届けします。今回のテーマは、虫歯や歯周病がなぜ繰り返されるのか。「治療したはずなのに、また同じ歯が虫歯になる」「歯ぐきの問題を繰り返してしまう」、そんなお悩みの原因と解決策についてお話しします。
目次

トラブルを繰り返す2つの原因
「治療が精密でない」とはどういうことか
自由診療と保険診療の違い
被せ物が取れたときの注意点
毎日のケアと歯間清掃の使い分け
まとめ:早期発見・早期治療が将来を守る

1. トラブルを繰り返す2つの原因
治療を受けたのに何度も同じトラブルを繰り返してしまう。その理由は、大きく分けて2つあります。
ひとつは、治療自体が十分に精密ではなく、根本的な問題が解決していない場合。もうひとつは、患者さんご自身の日々のケアが十分でない場合です。この2つの原因にそれぞれ向き合うことが、繰り返しから抜け出す鍵になります。

2. 「治療が精密でない」とはどういうことか
たとえば保険診療では、使える材料や診療時間に一定の制限があるため、再発しやすい状況が残ってしまうことがあります。
時間内に手早く処置しなければならないと、きれいに詰めたつもりでも隙間があったり、きれいに被せ物を作ったつもりでも隙間があったりする場合があるのです。一方、自由診療ではより緻密な診断と治療時間の確保が可能ですので、質の高い材料を使って精密に治療できます。これによって、トラブルが再発するリスクを減らしていくことができます。

3. 自由診療と保険診療の違い
虫歯治療の場合、保険治療では銀歯を使うことがあります。この型取りの精度や被せ物自体の精度が悪いと、時間が経つにつれて被せ物の境目に隙間ができやすく、そこからまた虫歯になってしまうことがあります。「銀歯が取れた」という話をよく見聞きしますが、銀歯の中で虫歯が広がっていた、ということも結構あるのです。
その点、自由診療では時間をかけて丁寧に治療できるため、精度の高い被せ物が作りやすくなります。隙間ができにくくなるので、長期的に虫歯が再発しにくくなるのです。

4. 被せ物が取れたときの注意点
被せ物が取れてしまったとき、そのままもう一度押し込んでしまう方もいますが、これは注意が必要です。
被せ物が取れる理由は2つあります。ひとつは虫歯で取れてしまう場合、もうひとつは接着剤の劣化です。接着剤の劣化だけで、歯と被せ物の間に段差や隙間がないのであれば、もう一度付け直すことも可能です。しかし、歯や被せ物自体が合っていない場合には、作り直した方がよいでしょう。自己判断で押し込まず、一度歯科医院でご相談ください。

5. 毎日のケアと歯間清掃の使い分け
もうひとつの原因である日々のケアは、難しいことではありません。毎日の歯磨きと、歯と歯の間のケア。これが何より大切です。一番大切でありながら、一番難しいことでもあります。
ご自身では丁寧に磨いているつもりでも、実際には磨き残しがあるケースがあります。そのため、定期的に歯科衛生士に見てもらい、汚れの残しがないか、きちんと磨けているかを学んでいただくことが、虫歯や歯周病を防ぐことにつながります。
歯間ケアの道具は使い分けが大切です。ある程度の隙間がある場合には、汚れが取りやすい歯間ブラシがおすすめです。一方、フロスは通るけれど歯間ブラシが通らないという場合に無理やり入れると、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。その場合はしっかりフロスを通す方がよいでしょう。歯が重なっているところは汚れが溜まりやすく取れにくいので、普通の歯ブラシに加えて、1本だけの歯を磨くタフトブラシなどの補助器具を使うと、きれいにお掃除できます。

6. まとめ:早期発見・早期治療が将来を守る
予防の観点からも、自由診療にはメリットがあります。たとえば拡大鏡やマイクロスコープ(歯科用の顕微鏡)を使うことで、まだ小さな虫歯を早期に発見でき、治療が必要になっても最小限の処置で済ませることが可能になります。

トラブルを繰り返す原因は「治療の精密さ」と「日々のケア」
保険診療は時間や材料に制限があり、隙間が残りやすい
被せ物が取れたら押し込まず、まず歯科医院へ
歯間ブラシとフロスは隙間の状態に合わせて使い分ける
マイクロスコープなどによる早期発見で最小限の治療に

虫歯や歯周病を繰り返さないためには、原因を根本から解決する治療がとても大切です。長期的に見ると、自由診療でしっかり治療を行うことは、実は費用的にも身体的にも負担が少ないということがあります。トラブルを繰り返さない治療を目指して、気になる方はどうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。

歯周病を防ぐ生活習慣。毎日のケアで全身の健康を守る

2026/06/22

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
前回までインプラントや審美治療についてお話ししてきましたが、今回は歯周病を予防するための健康的な生活習慣についてお話しします。歯周病は口の中だけでなく、心臓病や糖尿病など全身の病気と深く関わっています。毎日の歯磨きや食生活、そして禁煙まで、生活の中でできる予防法をご紹介します。
目次

歯周病予防が全身の健康を守る理由
歯周病のための歯磨きは「磨き方」が肝心
歯がしみる原因は歯ぎしりかもしれない
食生活が歯ぐきの健康を左右する
喫煙が歯周病を悪化させる仕組み
まとめ:50代・60代こそ油断は禁物

1. 歯周病予防が全身の健康を守る理由
歯周病は口の中だけでなく、心臓病や糖尿病、脳梗塞などの全身疾患と深い関わりがあります。歯周病を予防することは、お口の健康だけでなく全身の健康も守ることにつながります。これこそが、歯周病予防がとても重要である理由です。

2. 歯周病のための歯磨きは「磨き方」が肝心
歯磨きは、回数や時間だけでなく、磨き方がとても大切です。実は、虫歯のための歯磨きと歯周病のための歯磨きは方法が違います。
虫歯を予防するには歯の部分を磨けばよいのですが、歯周病の場合は歯と歯ぐきの境目を丁寧に磨いていく必要があります。特に歯ぐきを傷つけないよう、力を入れすぎないことがポイントです。歯と歯ぐきの境目に、歯ブラシの毛先が斜め45度くらいで当たるように磨くと、歯周病予防に非常に効果的です。さらに、歯間ブラシやデンタルフロスを使って歯と歯の間の汚れをしっかり取ることも大切です。

3. 歯がしみる原因は歯ぎしりかもしれない
歯と歯ぐきの境目に浅い溝ができて、冷たいものがしみる。こうした症状の原因は、実は歯ブラシではないと最近では言われています。
かつては歯にできる溝は歯ブラシの圧が強すぎるためと言われていましたが、歯はそれほどもろくなく、そう簡単には削れません。今、最も有力とされているのは歯ぎしりや日常的な食いしばりです。寝ている間は無意識ですから、自分では歯ぎしりに気づいていない方も多くいらっしゃいます。歯科医院で診ると、歯が削れていることからすぐにわかります。こうした自分では気づかないことを見つけるためにも、定期的な検診が必要なのです。

4. 食生活が歯ぐきの健康を左右する
糖分や炭水化物が多い食生活は、虫歯を増やすだけでなく、歯周病菌を増やす原因にもなります。また、栄養バランスが偏ると歯ぐきの免疫が下がり、これも歯周病のリスクを高めてしまいます。
野菜や果物、お魚、タンパク質などをバランスよく取ることで、歯ぐきや骨を健康に保ち、歯周病を予防することができます。お口の健康は、毎日の食事と切り離せないのです。

5. 喫煙が歯周病を悪化させる仕組み
喫煙は歯ぐきの血行を悪くします。タバコによって血管がぎゅっと縮んでしまうのです。
歯周病は感染症で、血液中の免疫細胞が歯周病菌と戦ってくれます。けれども、その免疫細胞が通る血管が喫煙で閉まってしまうと、助けに行こうにも行けなくなってしまいます。その結果、免疫機能が低下して歯周病が悪化する。喫煙は歯周病の最大のリスク要因の一つです。進行スピードも速まり、治療をしても効果が著しく下がるため、予防のためにはぜひ禁煙をしていただきたいと思います。禁煙が難しい方も、せめて口元のケアはしっかりとお手入れしてあげてください。

6. まとめ:50代・60代こそ油断は禁物
歯周病は定期検診による早期発見が欠かせません。早く見つかれば治療も簡単で、トータルの費用も少なく済みます。当院では患者さんのお口の環境に合わせたプロフェッショナルケアを行い、歯周病予防だけでなく全身の健康管理もサポートしています。

歯周病予防の歯磨きは、歯と歯ぐきの境目を斜め45度で磨く
歯がしみる原因は歯ブラシより歯ぎしりの可能性が高い
バランスの良い食事が歯ぐきと骨を健康に保つ
喫煙は免疫を低下させ、歯周病を悪化させる
50代・60代は自覚症状がなくても進行していることがある

特に50代・60代の方は、歯周病がかなり進行していても自覚症状がないことがあります。「痛みがないから大丈夫」という油断が一番の危険です。違和感や気になることがあれば、専門家の目でしっかりチェックしてもらうことが大切です。
歯周病予防に取り組むことは、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防にもつながり、生活の質を大きく向上させてくれます。歯周病予防は、人生を健康的に長く楽しむためにとても重要です。今日のお話をきっかけに、ぜひ毎日の生活習慣を見直してみてください。気になることがあれば、どうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。

歯周病は全身の病気だった?糖尿病・心臓病との深い関係

2026/06/08

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
「歯周病」という言葉はよく耳にしますが、実はこの病気、お口の中だけの問題では終わりません。近年の研究で、歯周病が糖尿病や心臓病といった全身の病気と深く関わっていることがわかってきました。今回は、歯周病とはどのような病気なのか、そしてなぜ全身の健康に直結するのかをお話しします。
目次

歯周病は「歯」ではなく「骨」の病気
歯が健康でも失ってしまうもったいなさ
糖尿病と歯周病の悪循環
心臓病や脳梗塞にもつながるリスク
全身を守るための歯周病予防
まとめ:お口の健康は全身の健康に直結する

1. 歯周病は「歯」ではなく「骨」の病気
歯周病とは、簡単に言えば、歯ぐきや歯を支える骨が細菌によって破壊されてしまう病気です。放置すると歯がぐらついてきて、最終的には歯を失う原因になってしまいます。
「歯周病」という名前は「歯の周りの病気」と書きます。つまり、歯そのものではなく、歯を支えている骨や歯ぐきに感染が広がってしまう病気なのです。私たちに身近な虫歯は、歯そのものが細菌に侵される病気ですから、歯周病とはアプローチの仕方が大きく異なります。

2. 歯が健康でも失ってしまうもったいなさ
歯周病で気をつけたいのは、歯自体は健康なままという場合も結構あるという点です。
歯を支えている骨が溶けてぐらついてしまうと、痛みが出たり感染が収まらなかったりして、健康な歯であっても抜かなければならなくなることがあります。虫歯になっていない丈夫な歯を失ってしまうのは、本当にもったいないことです。だからこそ、歯周病にならないよう予防していくことが大切なのです。

3. 糖尿病と歯周病の悪循環
歯周病が全身の健康と関係しているのは、お口の中にたくさんの細菌がいるためです。歯周病の状態では、歯ぐきから血管に細菌が入り込みやすくなり、その細菌が血流に乗って全身を巡ります。これが心臓病や糖尿病などに影響を与えることが、最新の研究でわかっています。
糖尿病と歯周病には深い関係があります。以前は「糖尿病が歯周病を悪化させる」と言われていましたが、実はその逆もあり、互いに影響し合う相互関係にあることがわかってきました。歯周病の細菌や炎症自体が血糖値を上昇させ、糖尿病の悪化を促してしまうのです。
歯周病は感染症ですから、戦うためには免疫細胞が必要です。糖尿病で血液が砂糖水のようにドロドロになっていると、免疫細胞が患部になかなかたどり着けず、感染が広がりやすくなってしまいます。ですから、糖尿病の方は特に歯周病のケアを丁寧に行う必要があります。

4. 心臓病や脳梗塞にもつながるリスク
歯周病菌が血液中に入り込むと、動脈硬化を進めてしまうことがわかっています。そのため、歯周病があると心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まることが、最近の研究で明らかになっています。特に50代以降の方はリスクが高くなりますので、しっかりとケアをしていく必要があります。
さらに、歯周病菌が血管を巡って心臓まで到達すると、心内膜炎を発症するリスクも高くなります。歯周病は放置しておくと、命に関わる病気につながる可能性もあるのです。

5. 全身を守るための歯周病予防
歯周病を防ぐための基本は、正しい歯磨きと定期的な検診です。特に50代・60代の方は、ご自身で気づかないうちに歯周病が進んでいることも多いため、歯科医院で定期的なチェックを受けることが大切です。
ここで見逃せないのが「歯石」です。歯ぐきの上にある歯石は普段の歯科医院でのお掃除で取ってもらえますが、歯ぐきの中の深いところにある歯石は見逃しやすいのです。レントゲンで確認しながら、歯と歯ぐきの境目の深いところまでしっかりチェックして歯石を取ることで、歯周病を防ぐことができます。一生懸命歯を磨いていても、歯ぐきの境目の深いところに歯石があると、いつまでも歯周病が治らない状態になってしまいます。この歯と歯ぐきの境目の溝を「歯周ポケット」と呼びます。
歯周病予防の歯磨きは、虫歯予防とは方法が少し違います。虫歯は歯にできるので歯を磨きますが、歯周病は歯の周りの病気なので、歯と歯ぐきの境目を磨きます。歯周ポケットに毛先が入り込むよう、斜めに磨いてあげることがとても大切です。当院では、歯周病予防のための専門的なクリーニングや、正しいブラッシング方法の指導も行っています。

6. まとめ:お口の健康は全身の健康に直結する
お口の健康と全身の健康は、非常に密接に関係しています。

歯周病は歯ではなく、歯を支える骨や歯ぐきの病気
健康な歯でも、歯周病が進むと失ってしまうことがある
糖尿病とは互いに悪化させ合う相互関係にある
動脈硬化を進め、心筋梗塞・脳梗塞・心内膜炎のリスクも高める
予防の基本は正しい歯磨きと、歯石を取る定期検診

歯周病はこれほど全身に影響を与える病気です。これを機会に、ぜひご自身のお口の中の健康状態を見直してみてください。気になることがあれば、どうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。