奥歯を失うとお口全体に。インプラントで噛む力を守る

2026/09/28

朝夕はめっきり涼しくなり、過ごしやすい季節になってまいりました。奥歯を失っても、痛みがないからと治療を先延ばしにされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こんにちは。松山中平歯科クリニックの中平賢吾です。今回は、奥歯を失ったときに起こりやすい変化と、インプラントによる補い方についてお話ししていきます。

目次

奥歯が担っている役割
奥歯を失ったまま放置すると
奥歯を補う3つの治療法
インプラントで奥歯を補う利点
治療期間とリスクについて
まとめ:奥歯を失ったら、まずはご相談を

奥歯が担っている役割

私たちの歯は、前歯と奥歯とで役割が分かれています。前歯が食べ物を噛み切るのに対し、奥歯は食べ物を細かく噛み砕き、すり潰す役割を担っています。奥歯のほうが噛む力が強く、失うと食事のしやすさに直結します。

奥歯が食べ物を噛み砕き、すり潰し、噛み合わせの高さを決める役割を担っていることを示した図
前歯と奥歯とでは役割が違います

また、噛み合わせの高さを決めているのも奥歯です。1本でも失ったままにしておくと、周りの歯が傾いたり伸びてきたりして、お口全体の噛み合わせが少しずつ変わっていきます。

奥歯は口を大きく開けない限りほとんど見えない場所にあります。見えにくいからこそ失ったことに気づきにくく、そのまま放置されがちな部位でもあります。

奥歯を1本失うと、隣の歯だけでなく、噛み合う反対側の歯にも少しずつ影響が及ぶことがあります。

奥歯を失ったまま放置すると

奥歯を失ったまま治療をせずに放置すると、噛み合わせが少しずつ崩れていきます。噛み合わせが乱れると、あごの関節に負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。

奥歯を失ったまま放置すると、噛み合わせの乱れや顎関節症、肩こりや頭痛、あごの骨がやせることにつながる場合があることを示した図
奥歯のトラブルはお口の中だけにとどまりません

さらに、噛み合わせの乱れから体の姿勢がゆがみ、肩こりや頭痛につながることもあります。奥歯のトラブルが、お口の中だけにとどまらないのはこのためです。

また、歯を失った部分のあごの骨は、噛む刺激が伝わらなくなることで少しずつやせていきます。骨がやせると、後になって治療の選択肢が狭まってしまう場合もあります。

こうした変化は数か月から数年という単位でゆっくりと進むため、ご本人が気づかないうちに進行していることも少なくありません。

奥歯を補う3つの治療法

奥歯を失ったときの治療法には、大きくブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類があります。

奥歯を補う治療法として、ブリッジ・入れ歯・インプラントの3種類とその特徴を示した図
それぞれ特徴が異なります

ブリッジは、失った歯の両隣の歯を削って被せ物でつなぐ方法です。噛み心地は自分の歯に近いのですが、土台になる歯を大きく削るため、その歯に負担がかかります。

入れ歯は、残っている歯にバネをかけて支える方法です。多くの歯を失っていても対応できますが、しっかり固定されているわけではないため、硬いものが噛みにくいと感じる方もいらっしゃいます。

インプラントは、あごの骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する方法です。周りの歯を削ることなく治療でき、歯の根の役割を担うため、あごの骨がやせるのを防ぐことができます。

なお、ブリッジや入れ歯には保険が適用されるものがありますが、インプラントは保険の適用がない自由診療です。

インプラントで奥歯を補う利点

インプラントの大きな利点は、周りの健康な歯に負担をかけずに治療できることです。ブリッジのように歯を削ったり、入れ歯のようにバネをかけたりする必要がありません。

インプラントが周りの歯を削らず、あごの骨がやせるのを防ぎ、自然な噛み心地であるという利点を示した図
奥歯を補う方法として理にかなっています

また、歯の根の役割をインプラント体が担うため、あごの骨がやせるのを防ぐことができます。見た目にも自然で、しっかりと噛めることも特長です。

特に奥歯は噛む力が強くかかる部位です。周りの歯に頼らず自分の力でしっかり支えられるインプラントは、奥歯を補う方法として理にかなっていると考えています。

毎日の歯磨きに加え、定期的なメンテナンスを続けていただくことで、インプラントを長く使い続けていただけます。

治療期間とリスクについて

インプラント治療にかかる期間は、目安として3か月〜6か月程度です。通院の頻度は、状態にもよりますが半月から1か月に1回程度です。

奥歯のインプラント治療にかかる期間が3か月から6か月程度であることを示した図
通院は半月〜1か月に1回程度です

手術には、出血や神経の損傷といった一般的な外科手術と同様のリスクがあります。事前のCT検査で血管や神経の位置を確認したうえで手術を行います。

治療後は、噛み合わせの乱れや歯ぎしりなどによる人工歯の破損、清掃不足によるインプラント周囲炎、まれにインプラントが骨と結合せず脱落してしまうことなどが起こる場合があります。

こうしたリスクを抑えるためにも、治療後は4か月〜半年に一度のメンテナンスにお越しいただくことが大切です。

まとめ:奥歯を失ったら、まずはご相談を

奥歯は目立たない場所にありますが、噛む・噛み合わせを支えるという大切な役割を担っています。失ったまま放置せず、早めに相談していただきたいと思います。

奥歯は噛み合わせを支える大切な歯であり、放置すると全身に影響することもあるため、早めの相談が大切であることを示した図
まずは当院にご相談ください

ブリッジ、入れ歯、インプラントにはそれぞれ特徴があり、どれが合うかはお口の状態やご希望によって変わります。当院では、それぞれの特徴や費用、期間を丁寧にご説明したうえで、一緒に治療法を選んでいただいています。

費用については、当院の費用についてのページにも掲載しております。ご検討の際の参考になさってください。

松山市駅から徒歩2分の当院では、奥歯を失った方のご相談も承っております。ご予約はお電話のほか、WEB予約からも承っております。

自由診療(保険適用外)について

治療内容:奥歯のインプラント治療

費用(税込):奥歯1本にインプラント1本:41万8,000円

治療期間・回数の目安:治療期間は3か月〜6か月程度、通院は半月〜1か月に1回程度です。治療後は4か月〜半年に一度のメンテナンスが必要です。

主なリスク・副作用:

  • 手術で神経や血管を損傷するおそれがあります(CTによる検査で確認したうえで手術を行います)
  • 噛み合わせの乱れや歯ぎしりなどにより、人工歯が破損することがあります
  • 清掃不足などにより、インプラント周囲炎が起こることがあります
  • まれに、インプラントが骨と結合せず脱落することがあります

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療の経過・効果には個人差があります。本記事で扱う治療には自由診療(保険適用外)が含まれます。詳しくは歯科医師にご相談ください。

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾

骨が足りない方へ。骨造成インプラントで噛める歯に

2026/09/21

朝夕はだいぶ過ごしやすくなり、季節の変わり目を感じるこの頃です。歯を失ったまま長い間過ごしてこられた方の中には、「インプラントをしたいけれど、骨が足りないと言われてあきらめた」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こんにちは。松山中平歯科クリニックの中平賢吾です。今回は、骨が足りないと言われた方に向けて、骨を増やす骨造成という治療と、手術の精度を高めるX-ガイドという技術についてお話ししていきます。

目次

骨が足りないと言われるのはなぜか
骨を増やす骨造成という治療
手術の精度を高めるX-ガイドという技術
骨造成を伴う治療期間の目安
費用について(自由診療)
まとめ:骨が足りなくても、あきらめる前にご相談ください

骨が足りないと言われるのはなぜか

歯を失うと、その部分の骨には噛む刺激が伝わらなくなり、少しずつ骨がやせて(吸収されて)いきます。特に長い間入れ歯を使ってこられた方は、骨が薄くなっていることが少なくありません。

歯を失うと骨に刺激が伝わらず、少しずつ骨がやせていくことを示した図
長く入れ歯を使ってきた方に多く見られます

インプラントは、あごの骨にチタン製の人工歯根を埋め込む治療です。埋め込むだけの厚みや高さが骨にないと、そのままでは手術ができない場合があります。

「骨が足りないのでインプラントは難しい」と言われ、治療をあきらめてしまう方もいらっしゃいます。ですが、骨を増やす治療を行うことで、あきらめかけていた方でもインプラント治療ができるようになることがあります。

骨を増やす骨造成という治療

骨が足りない場合には、人工骨や自分の骨を使って骨を増やす「骨造成」という処置を行うことで、インプラント治療ができるようになる場合があります。

CTでの検査、骨造成、治癒を待ってからのインプラント埋入という流れを示した図
骨の状態によって手順は変わります

代表的な方法のひとつに、上あごの奥歯の部分で行うサイナスリフト(上顎洞底挙上術)があります。骨の薄い部分に人工骨や自家骨を移植し、インプラントを埋め込めるだけの厚みをつくります。

骨造成は、インプラントの埋入手術とあわせて行うこともあれば、先に骨を増やしてから、後日あらためてインプラントを埋め込むこともあります。骨の状態によって、どちらが適しているかは変わってきます。

どちらの場合も、CTでの検査をもとに骨の量や質を確認し、患者様お一人おひとりに合った計画を立てることが大切です。

手術の精度を高めるX-ガイドという技術

骨が少ない部分にインプラントを埋め込むときほど、手術の正確さが重要になります。当院では、X-ガイドという機器を使い、インプラントを埋め込む位置や角度、深さをリアルタイムに画面で確認しながら手術を行っています。

医師の感覚だけに頼った場合とX-ガイドを使った場合の、インプラントを埋め込む角度と位置の誤差を比べた図
骨が少ない部位ほど、正確さが重要になります

医師の感覚だけに頼った場合、埋め込む角度は10度近く、位置は1.62ミリメートルほどのずれが出ることが研究でわかっています。X-ガイドを使うことで、この誤差を角度0.89度、位置0.22ミリメートルまで抑えることができます。

あごの骨の中には血管や神経が通っており、骨が少ない部位ほど、わずかなずれが大きな影響につながりかねません。X-ガイドは、いわばカーナビのような存在で、経験を積んだ歯科医師の技術と組み合わさることで、より安全な手術につながります。

骨造成を伴う治療期間の目安

骨造成を行う場合、治療期間は通常のインプラント治療より長くなる傾向があります。抜歯をした場合は、歯を抜いた穴が治るまでに4〜6か月ほど必要です。

骨造成を伴うインプラント治療の期間の目安が抜歯から1年前後であることを示した図
抜歯後の治癒4〜6か月、結合の確認に3〜4か月ほどかかります

その後、インプラントを埋め込んでから骨としっかり結合するまで(オッセオインテグレーション)に、3〜4か月ほどの期間を置きます。骨造成をあわせて行う場合は、これらの期間を合わせて、抜歯から数えて1年前後かかることもあります。

通院の頻度は、毎週というわけではありませんが、骨や傷口の状態を確認するため、月に1回程度お越しいただく期間があります。時間はかかりますが、その分しっかりと土台を作ってから人工歯を装着することが、長く使っていただくためには大切です。

費用について(自由診療)

骨造成やインプラント治療は自由診療(保険適用外)となります。当院の場合、骨造成は骨量や術式により1か所5万5,000円〜22万円です。

骨造成の費用が1か所5万5,000円〜22万円、奥歯1本のインプラント治療が41万8,000円であることを示した図
費用は治療計画によって幅があります

インプラント治療そのものの費用は、部位や本数によって変わります。たとえば奥歯を1本失い、インプラントを1本埋め込む例では、手術費・連結部・人工歯を合わせて41万8,000円です。

費用は治療計画によって幅がありますので、CTでの検査をもとに、骨造成が必要かどうか、どの程度の範囲が必要かをご説明したうえで、事前にお見積もりをお伝えしています。詳しくは、当院の費用についてのページもご覧ください。

まとめ:骨が足りなくても、あきらめる前にご相談ください

骨が足りないと言われても、骨造成という方法で治療の選択肢が広がることがあります。また、X-ガイドのような機器を活用することで、骨が少ない部位でも、より正確な手術を行えるようになってきました。

骨造成やX-ガイドで治療の選択肢が広がることなど、骨が足りない方へ伝えたい要点をまとめた図
あきらめる前に、まずはご相談ください

治療期間は長くなる場合もありますが、しっかりと土台を作ってから人工歯を装着することが、その後長く快適に使っていただくことにつながります。

以前に骨が足りないと言われて治療をあきらめた方も、あらためてご相談いただければと思います。CTでの検査から、現在の骨の状態や治療の選択肢についてご説明いたします。

松山市駅から徒歩2分の当院では、骨造成を伴うインプラント治療のご相談も承っております。ご予約はお電話のほか、WEB予約からも承っております。

自由診療(保険適用外)について

治療内容:骨造成(骨増生)を伴うインプラント治療

費用(税込):骨造成:1か所5万5,000円〜22万円(骨量・術式による)/インプラント(例:奥歯1本):41万8,000円

治療期間・回数の目安:抜歯後の治癒に4〜6か月、インプラントと骨の結合(オッセオインテグレーション)の確認に3〜4か月。骨造成を伴う場合は抜歯から数えて1年前後かかることがあります。

主なリスク・副作用:

  • 手術で神経や血管を損傷するおそれがあります(CTによる検査で確認したうえで手術を行います)
  • 重度の糖尿病や脳血管疾患、心疾患などの持病があると、手術を受けられない場合があります
  • メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎が起こり、最終的にインプラントが脱落することがあります

※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療の経過・効果には個人差があります。本記事で扱う治療には自由診療(保険適用外)が含まれます。詳しくは歯科医師にご相談ください。

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾

歯科治療も医療費控除の対象です。対象と申告の注意点

2026/09/10

これから年末にかけて、確定申告という言葉を目にする機会が増えてきます。歯の治療をお考えの方の中には、費用のことが気にかかって、なかなか一歩を踏み出せずにいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

こんにちは。松山中平歯科クリニックの中平賢吾です。私は歯科医師であると同時に、FP2級(ファイナンシャル・プランニング技能士)の資格を持っています。今回はその知識を生かして、歯科治療と医療費控除についてお話ししていきます。ご存じない方が意外と多い制度ですが、知っているかどうかで負担が変わってきます。

目次

医療費控除とはどんな制度か
歯科治療で対象になるもの
対象にならないものもあります
控除には上限があります
申告のときに気をつけたいこと
まとめ:制度を知って、健康とお金の両方を守る

医療費控除とはどんな制度か

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円、もしくは所得の5%を超えたときに、確定申告をすることで税金が戻ってくる制度です。

年間の医療費が10万円か所得の5%を超えると、確定申告で税金が戻る医療費控除のしくみを示した図
歯科治療の費用も対象になります

この医療費には、歯科治療の費用も含まれます。「歯医者さんは対象外なのでは」と思われている方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。歯の治療も、体の治療と同じように対象になります。

年間10万円以上の医療費というと、お若い方にはあまり縁がないかもしれません。実際、大きな治療を受ける機会がなければ、一度も使ったことがないという方がほとんどだと思います。

ただ、こういう制度があるということを知っておいていただくだけでも、いざというときに大切なお金を無駄にせずに済みます。戻ってくるものなら戻ってきたほうが嬉しいですよね。

歯科治療で対象になるもの

まず、虫歯の治療や歯周病の治療といった保険診療は対象になります。そして、インプラントや入れ歯などの自費診療も対象です。金額が大きくなりやすいのは、むしろこちらのほうでしょう。

保険診療、自費診療、通院の交通費、お子さんの矯正治療が医療費控除の対象になることを示した図
金額が大きくなりやすいのは自費診療です

見逃されがちなのが、通院のためにかかった公共交通機関の費用です。バスや電車で通われた分も、医療費として含めることができます。

また、お子さんの矯正治療も対象になります。成長のために必要と判断される矯正は、治療として扱われるためです。

インプラントや入れ歯、お子さんの矯正といった治療は、どうしても金額が大きくなります。だからこそ、この制度を知らないままでいるのは惜しいと思うのです。

対象にならないものもあります

一方で、対象にならないものもあります。審美目的のホワイトニング、そして審美目的の矯正治療です。歯ブラシやデンタルフロスといった日用品の購入費も対象外になります。

医療費控除の対象になる歯科治療と、対象外になる審美目的の治療や日用品を比べた図
分かれ目は治療かどうかです

分かれ目になるのは、それが治療なのか、治療ではないのかという点です。見た目を美しくすることが主な目的であれば、医療費控除の対象にはならないとお考えください。

同じ矯正治療でも、お子さんの成長のために必要なものと、大人の方が見た目を整えるために受けるものとでは扱いが変わってきます。ご自身のケースがどちらにあたるか迷われたときは、後述するように税務署にご確認いただくのが確実です。

控除には上限があります

意外と知られていないのですが、医療費控除には上限があります。年間200万円までが対象で、これを超えた分については控除されません。

医療費控除の対象になる医療費の上限が年間200万円であることを示した図
実際に戻る額は所得に応じた税率で変わります

ただし、200万円分がそのまま戻ってくるという意味ではありません。控除される額は所得に応じた税率によって変わりますので、実際にいくら戻るかはお一人おひとり違ってきます。

細かい計算については国税庁のホームページにも掲載されていますし、分からないことがあれば税務署にお尋ねいただくのが確実です。

申告のときに気をつけたいこと

まず、領収書や明細書は必ず保管しておいてください。これがないと申告ができません。

領収書の保管、会社員の確定申告、5年さかのぼれること、税務署への相談という4つの注意点を示した図
迷ったら自己判断せず税務署へご相談ください

そして、特に会社にお勤めの方に気をつけていただきたいのが、年末調整とは別に確定申告が必要になるという点です。会社で年末調整をしていただいていても、医療費控除を使うには、ご自身で確定申告をしなければ適用されません。ここは非常に大きな注意点です。

なお、申告は5年間さかのぼって行うことができます。過去に大きな治療を受けたのに申告していなかったという方は、一度確認してみる価値があります。

細かいところで「これはどうなんだろう」と迷われることも出てくると思います。そうしたときは、自己判断で決めてしまわず、税務署にご相談ください。相談に応じていただけますし、そのほうが正確です。

まとめ:制度を知って、健康とお金の両方を守る

当院は自費診療を中心に治療を行っております。費用について不安をお持ちの方には、医療費控除の仕組みも含めて丁寧にご説明しておりますので、安心してご相談ください。

歯科治療も対象、審美目的は対象外、上限は年間200万円、領収書を保管して確定申告という要点をまとめた図
制度を知って、健康とお金の両方を守りましょう

私は、歯の治療は出費ではなく、未来への投資だと考えています。一口腔単位でお口全体を整えておけば、その後に治療を繰り返す負担も少なくて済みます。こうした制度を上手に活用しながら、健康とお金の両方を守っていただければと思います。

費用が気になって治療をためらっていらっしゃる方は、医療費控除という方法があることを、ぜひ知っておいてください。ご不明な点は、お気軽に当院までご相談ください。

当院で行っている治療の費用については、ホームページの費用についてのページにも掲載しております。ご検討の際の参考になさってください。

松山市駅から徒歩2分の当院では、治療の費用や医療費控除についてのご相談もお受けしています。ご予約はお電話のほか、WEB予約からも承っております。

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾

お口の大掃除。歯科メインテナンスで落とす汚れと分かること

2026/09/07

お家の中は季節ごとに片づけていても、お口の中の大掃除まで意識されている方は、そう多くないのではないでしょうか。実はお口の中にも、少しずつ蓄積していく汚れがあります。

こんにちは。松山中平歯科クリニックの中平賢吾です。今回は「お口の大掃除」、つまり歯科医院で行うメインテナンスについてお話ししていきます。何を落としているのか、そのとき何を診ているのか。意外と知られていない部分をご紹介します。

目次

毎日磨いていても、落としきれない汚れがあります
歯科のメインテナンスでは何をしているのか
きれいにするだけではありません
どのくらいの頻度で受ければよいか
笑顔のメインテナンスという考え方
まとめ:お口のメインテナンスは、人生のメインテナンス

毎日磨いていても、落としきれない汚れがあります

毎日きちんと磨いていらっしゃる方でも、歯ブラシでは落としきれない汚れがあります。

歯石、バイオフィルム、着色汚れという歯ブラシでは落としきれない3つの汚れを並べた図
少しずつ、気づかないうちに蓄積していきます

代表的なものが、歯と歯の間の歯石、バイオフィルムと呼ばれる細菌の膜、そしてコーヒーやお茶などによる着色汚れです。これらは一日で溜まるものではなく、少しずつ、気づかないうちに蓄積していきます。

歯石は一度ついてしまうと、ご自宅の歯ブラシでは取れません。バイオフィルムも同じで、細菌が膜のように歯の表面を覆っているため、うがいや歯みがきでは流れ落ちてくれないのです。

だからこそ、年に数回はプロによるクリーニングで落としていただくことが、歯ぐきの健康を保つうえでとても大切になります。ご自宅のケアとプロのケアは、どちらか一方では足りず、両方あって初めて十分になるとお考えください。

歯科のメインテナンスでは何をしているのか

歯科医院のメインテナンスでは、専用の器具を使って歯石やバイオフィルムを除去し、歯の表面を磨き上げていきます。

歯石とバイオフィルムの除去、着色汚れの除去、歯の表面の磨き上げという手順を示した図
表面がなめらかになると汚れがつきにくくなります

表面がなめらかに整うと、その後の汚れもつきにくくなります。つまり、その場をきれいにするだけでなく、次に汚れが溜まるまでの時間を延ばす意味もあるのです。

これによって、虫歯や歯周病のリスクを大きく減らすことができます。口臭の予防という点でも効果があります。

着色汚れについても、専用の器具で落としていきます。コーヒーやお茶、赤ワインなどをよく召し上がる方は、つきやすい傾向があります。ご自身では気になっていた変色が、クリーニングで改善することも少なくありません。

きれいにするだけではありません

メインテナンスの価値は、汚れを落とすことだけではありません。同時に、噛み合わせ、歯ぐきの状態、虫歯の有無もあわせて確認していきます。

噛み合わせ、歯ぐきの状態、虫歯の有無、前回との比較という4つの確認項目を示した図
小さなトラブルのうちに見つけることが大切です

この「ついでに診る」部分が、実はとても大きな意味を持ちます。小さなトラブルの段階で見つけられれば、結果的に大きな治療になることを防げるからです。

歯周病は、痛みが出ないまま進んでいくことが多い病気です。ご自身では気づけないからこそ、定期的に歯ぐきの状態を測って記録し、前回と比べていくことに意味があります。

痛みが出てから来院された場合、すでに治療の選択肢が限られていることがあります。まさにお口の健康診断として、症状のないうちに受けていただきたいと思います。

どのくらいの頻度で受ければよいか

目安としては、3か月から4か月に1回程度です。年に3回から4回とお考えいただくとよいでしょう。

メインテナンスを受ける間隔の目安が3か月から4か月に1回であることを示した図
適切な間隔は歯周病の状態や生活習慣で変わります

ただし、これはあくまで目安です。歯周病の状態や、汚れのつきやすさ、生活習慣によって、適切な間隔は変わってきます。ご自身に合った間隔については、受診の際にご相談ください。

毎年12月はメインテナンスのご予約が大変混み合います。年末に大掃除をされる方が多いのと同じで、お口も一年の区切りで整えたいというお気持ちなのだと思います。ただ、お口の汚れは季節を選びません。混み合う時期を避けて、ご都合のよいときに定期的に受けていただくほうが、結果としては続けやすいはずです。

笑顔のメインテナンスという考え方

当院では、メインテナンスの際にRayfaceという顔面スキャナーを活用して、お顔全体のバランスや笑顔の見え方を確認することもできます。

笑ったときの歯の見え方、口角の高さの左右差、お顔全体のバランスを確認することを示した図
記録を残すと、以前の形の再現にも役立ちます

笑ったときにどのくらい歯が見えるか、口角の高さが左右で揃っているか。こうしたお口の表情のトータルチェックを行っています。

こうした記録を残しておくことには、思わぬ利点があります。たとえば事故で歯を失われたようなとき、「以前の前歯がよかった」と思われることがあります。デジタルのデータとして残しておけば、ほとんど同じ形で再現することができるのです。歯を磨くだけでなく、笑顔のメインテナンスとしてもおすすめしています。

まとめ:お口のメインテナンスは、人生のメインテナンス

お口の中がきれいになると、自然と笑顔も明るくなります。歯のケアは、健康と見た目の両方を整える大切な習慣です。

毎日の歯みがきと年に数回のプロのケアが、10年後、20年後のお口を守ることを示した図
毎日の習慣にプロのケアを足すだけで、将来が変わります

新しい年や新しい季節の区切りに合わせてお口をリセットすると、それだけで気持ちが明るく切り替わるように感じます。歯を磨くという毎日の習慣に、年に数回のプロのケアを足すだけで、10年後、20年後のお口はずいぶん変わってきます。

そして、お口が健康だと自然に笑顔が増え、人との関わりも前向きになっていきます。歯のメインテナンスは、実は人生のメインテナンスでもあると私は考えています。

お家の片づけが一段落したら、ぜひお口のことも思い出してみてください。松山市駅から徒歩2分の当院では、年間を通じてメインテナンスを行っています。ご予約はお電話のほか、WEB予約からも承っております。

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾