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夏に増える「お口の乾き」にご注意を。ドライマウスが招くトラブルと毎日できる対策

2026/07/27

7月に入り、本格的な夏がやってきました。暑い日が続くこの季節、患者さんの中には体調だけでなく、お口の中の乾きに悩まされる方が増えてくる印象があります。

こんにちは。松山中平歯科クリニックの中平賢吾です。「喉が渇く」という言葉はよく耳にしますが、実はそのとき、お口の中も乾いてしまっていることをご存じでしょうか。今回は、夏に起こりやすい「口腔乾燥(ドライマウス)」のメカニズムや、それが引き起こす問題、そしてご家庭でできる対策についてお話ししていきます。

目次

なぜ夏に口の中が乾くのか
唾液が減ると起こる、お口のトラブル
サラサラ唾液とネバネバ唾液の違い
中高年に増えるドライマウスと、全身の病気との関係
今日からできる「お口の乾き」対策
まとめ:気づかないうちに進む前に、定期的なチェックを

1. なぜ夏に口の中が乾くのか

夏に口が乾く一番の理由は、発汗量の増加です。汗をかくことで体の水分が失われると、その結果として唾液の分泌も減ってしまいます。

体は、汗を出すと体内の水分量が減りすぎないように調節しようとします。その働きの中で唾液の分泌を抑えるため、お口が乾いてしまうのです。「夏は冬ほど乾燥しない」と思われがちですが、意外にも夏は口腔乾燥のトラブルが起きやすい季節なのです。

さらに、年齢を重ねた方やお薬を飲んでいる方は、もともと唾液の分泌量が少ない傾向にあります。こうした方は、夏は特に注意が必要です。体全体の水分バランスが崩れると、お口にもしっかり影響が出てくるということですね。

2. 唾液が減ると起こる、お口のトラブル

唾液は単なる水分ではありません。お口の中を清潔に保ち、歯を再石灰化し、細菌の繁殖を抑えるなど、とても重要な役割を担っています。

ですから、唾液が減ると、乾燥そのものの不快感だけでなく、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。入れ歯を使っている方であれば、装着感が悪くなって痛みが出たり、口臭が強くなったりすることもあります。

実は、唾液のことだけでも何時間でも話せてしまうくらい、唾液はお口にとって大切な存在なのです。

3. サラサラ唾液とネバネバ唾液の違い

唾液には、サラサラした唾液とネバネバした唾液の2種類があります。

緊張しているときなど、交感神経が優位になっているときは、粘りのある唾液になりやすくなります。逆に、リラックスしているときはサラサラした唾液が出やすくなります。暑くて疲れているときも、ネバネバした唾液になりやすい傾向があります。

つまり、お口の中に粘りを感じたときは、少し要注意のサインとも言えます。普段との違いに気づけるようになると、ご自身の体調を知る手がかりにもなります。

4. 中高年に増えるドライマウスと、全身の病気との関係

日本では、特に中高年以降の方でドライマウスを訴える人の割合が、年々増えています。ある研究によると、65歳以上の4人に1人がドライマウスの症状を自覚しているとされています。

特に、糖尿病の方、高血圧などの持病がある方、血圧を下げるお薬を服用している方などは、その傾向が顕著に現れます。歯周病が糖尿病と関連が強いことはよく知られていますが、お口は体とつながっている、いわば全身への入り口です。乾燥という現象も含めて、お口は全身と密接に関わっている場所なのです。

「ドライアイ」は気にしていても、「ドライマウス」という言葉はあまり意識したことがないという方も多いと思います。ドライマウスの方は、「喋りづらい」「物が食べづらい」「口の中がヒリヒリする」「炎症が起こりやすい」といった自覚症状から気づかれるケースが多くあります。唾液には食べ物をまとめる役割もあるため、飲み込みにも関わってくる大切な存在です。

5. 今日からできる「お口の乾き」対策

口の乾きの対策として、まず大切なのはこまめな水分補給です。

このとき、冷たいお茶やコーヒーではなく、できれば常温の水が理想的です。ただし、暑くて熱中症になりそうなときは、もちろん冷たいお茶で体を冷やすことも大切です。状況に応じて使い分けながら、お口の乾きを潤すという点では水がおすすめです。

また、唾液を積極的に出すために、唾液腺を刺激するガムやタブレットを使うのも有効です。当院では、ご自身の唾液が減っているかどうかを実際に測ることもできますし、乾燥の程度に応じた口腔ケア製品や保湿ジェルの使い方をご指導することも可能です。普段あまり意識していなかった方ほど、「唾液を測る」という方法があることに驚かれます。

6. まとめ:気づかないうちに進む前に、定期的なチェックを

乾燥に伴って、虫歯や歯周病も進みやすくなってしまいます。そうした問題が進むと、被せ物や入れ歯、場合によってはインプラントが必要になるケースもあります。

もちろん、そうなっても治療ができないわけではありません。当院では一口腔単位の治療として、悪くなった部分だけでなく、お口全体を含めた治療計画を立てることができます。問題が小さいうちにご相談いただければ、ご負担も少なく、最小限の介入で済むことが多くあります。

夏は熱中症だけでなく、お口の乾燥も油断できないトラブルのひとつです。気づかないうちに虫歯や歯周病が進行する前に、定期的に歯科を受診してチェックを受けていただけると安心です。皆さんも、ぜひ夏の体調管理とあわせて、お口のケアも意識してみてくださいね。

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾

歯の健康が人生を豊かにする。自由診療で手に入れる「噛める喜び」と生活の質の向上

2026/07/20

「最近、硬いものが噛みにくくなってきた」「歯のことが気になって、人前で思い切り笑えない」――。

こうしたお悩みは、単なるお口の問題にとどまりません。実は、歯の健康状態は全身の健康や、毎日をどれだけ楽しく過ごせるかという「生活の質」にまで、深く関わっています。

こんにちは。松山中平歯科クリニックの中平賢吾です。今回は、自由診療による治療が、皆さまの健康や生活の質をどのように高めてくれるのかについて、お話ししていきたいと思います。

目次

歯の健康は全身の健康の土台
自由診療がもたらす「噛み合わせの安定」という価値
「食べる」「笑う」が生活の質を大きく変える
自由診療は本当に高い?長い目で見た経済性
50代・60代だからこそ考えてほしい「お口のケア」
まとめ:歯を整えることは、自分自身への投資

1. 歯の健康は全身の健康の土台

お口の健康状態は、全身と非常に深いつながりを持っています。たとえば心臓の病気や糖尿病、認知症、さらには消化器系の疾患など、さまざまな全身の病気と密接に関係していることが分かっています。

そして、しっかり噛めるということは、それだけで栄養の吸収を良くし、健康な体を維持することにつながります。逆に、噛むことに不自由を抱えていると、食事の内容がかたより、体全体の調子にも影響が出てきてしまうのです。

ですから私は、歯の健康は全身の健康の「土台」だと考えています。お口のことを後回しにせず、しっかり向き合っていただきたいと思っています。

2. 自由診療がもたらす「噛み合わせの安定」という価値

では、自由診療によって具体的にどのような健康上のメリットが得られるのでしょうか。

自由診療では、歯の一本一本を精密に治療できるため、治療後の噛み合わせが非常に安定しやすくなります。

当院では、初めて来院された際に「一口腔単位」、つまりお口全体を一つの単位として考え、検査を行っています。噛み合わせが乱れている場合、一本ずつ被せ物をするのではなく、何本かをまとめて治療していくことも少なくありません。そうしなければ、お口全体としてきれいな噛み合わせにならないからです。

噛み合わせが安定すれば、しっかりと食べ物を噛めるようになり、消化吸収が改善されます。健康状態が整えば、免疫力の向上にもつながっていきます。さらに、インプラントやセラミック治療は長期的に安定して使えるため、歯を失うリスクそのものを大幅に減らすことができます。

3. 「食べる」「笑う」が生活の質を大きく変える

最近よく耳にする「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」という言葉があります。これは「生活の質」、つまりより良い生活を送るということを意味します。

歯がしっかり機能することで、まず食べる楽しみが増えます。栄養のバランスも良くなり、口元が美しくなることで、自信を持って笑顔でコミュニケーションを取れるようになります。

そうすると、社会活動や人間関係の質まで向上していきます。歯を整えることは、体の健康だけでなく、精神的な健康や幸福感にも大きな影響を与えてくれるのです。

実際に治療を受けられた方からは、「今まで食事が満足に取れなかったけれど、何でも食べられるようになって食事が楽しい」「人前で口を隠さずに笑えるようになった」「健康診断の結果も良くなった」といったお声をよくいただきます。歯の健康が整うと、人生そのものの満足度が大きく変わってくるのだと、私自身も日々実感しています。

4. 自由診療は本当に高い?長い目で見た経済性

「自由診療は高額」というイメージをお持ちの方は多いと思います。確かに、自由診療の費用は保険治療よりも高くなります。

しかし、精密さや耐久性といった点を考えると、その後の再治療が減り、追加の治療も少なくなっていきます。長い目で見れば、結果として経済的な負担が軽くなるケースが非常に多いと言えます。

目先の費用だけでなく、「この先、何度も治療を繰り返さずに済むかどうか」という視点で考えていただくことが大切だと思います。

5. 50代・60代だからこそ考えてほしい「お口のケア」

年齢を重ねると、どうしても歯のトラブルは増えてきます。特に50代・60代になると、これからの老後やセカンドライフを考える時期に差しかかります。

たとえばお仕事をリタイアされて、「これまで忙しくてできなかったことを、これから思い切りやろう」と思っているとき、美味しいご飯が食べられないというのは、本当に苦しいものです。

これから先の人生を健康的で充実したものにするために、お口のケアは非常に大切になってきます。自由診療で一度しっかりと検査・診断を行い、質の高い治療をしておけば、その後数十年にわたって、ご自身の歯を残しながらしっかり食べられる可能性が高まります。これは、人生を楽しむうえで何にも代えがたい価値だと感じています。

ご友人と外でお食事をして、笑い合いながら過ごす――そんな何気ない時間を心から楽しむためにも、「食べる」「笑う」に直結する歯と口元を、ぜひ大切にしていただきたいと思います。

6. まとめ:歯を整えることは、自分自身への投資

歯の健康は、全身の健康や毎日の生活の質に直結しています。

質の高い治療で歯を健康的に保つことは、自分自身への大きな投資です。当院では、自由診療を通じて、皆さまの健康な人生をしっかりサポートしてまいります。

「我が健康になることで人生が豊かになる」――これは本当に素晴らしいことだと思います。お口のことで気になることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。皆さまが、いつまでも美味しく食べ、心から笑える毎日を過ごせるよう、スタッフ一同、全力でお手伝いいたします。

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾

8倍の拡大鏡で見逃さない。精密診断による虫歯・歯周病の早期発見

2026/07/13

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
前回は、虫歯や歯周病が繰り返される理由についてお話ししました。今回はその続きとして、精密診断による早期発見と、当院で行っているプロフェッショナルメンテナンスについてお話しします。「前の歯医者では虫歯がないと言われていた」という方も少なくありません。早く見つけることがなぜ大切なのか、どのように見つけているのかをご紹介します。
目次

早期発見が歯を守る一番のポイント
8倍の拡大鏡で見つける小さな虫歯
虫歯は歯と歯の間にできやすい
早期発見がもたらす将来のメリット
歯科衛生士と歯科医師のダブルチェック
まとめ:精密な診断で生涯歯を守る

1. 早期発見が歯を守る一番のポイント
虫歯や歯周病は、早期に発見できれば治療の規模が小さくて済みます。
小さい虫歯であれば歯を削る量を最小限に抑えられますし、歯周病も初期段階であれば簡単なクリーニングで改善することが多いのです。つまり、早期発見こそが歯を守るうえで一番のポイントになります。「簡単なクリーニングで改善する」と聞けば、なおさら早く受診していただきたいですね。

2. 8倍の拡大鏡で見つける小さな虫歯
当院では、特に8倍の拡大鏡を使って、歯を1本1本丁寧にチェックしています。
肉眼ではどうしても確認できない小さな虫歯があります。歯と歯の間は重なっていて、しかも暗いため、見逃しがちな場所です。こうした8倍の拡大鏡やマイクロスコープを使うと、歯ぐきのわずかな炎症や小さな虫歯、歯のひびなども発見することができます。患者さんご自身が気づいていない歯周病を見つけることも可能になります。

3. 虫歯は歯と歯の間にできやすい
拡大鏡で特に見つけやすくなるのが、歯と歯の間の虫歯です。実は、多くの方は歯と歯の間にしか虫歯ができません。
なぜなら、皆さん歯ブラシはするけれど、フロスはしないからです。そのため歯と歯の間は虫歯になりやすく、しかもその部分はとても発見されづらいのです。拡大鏡を使えば、こうした歯と歯の間の虫歯や、歯と歯ぐきの境目、いわゆる歯周ポケットの中の状態までしっかり見ることができます。
虫歯は最初、変色といって色が変わってきて、そこから少しずつ穴が開いていきます。最初に色の変化があった段階では経過を観察し、しっかり歯のお掃除を頑張っていただければ、そこで止まる虫歯もあります。その場合はカルテに「経過観察」と記録し、4か月に1回ほどのメンテナンスで進行していないかをチェックします。進んでいれば早めに治療しましょう、とご提案していきます。

4. 早期発見がもたらす将来のメリット
虫歯を小さい段階で治療できれば、歯自体の寿命を延ばすことができます。虫歯が大きくなって神経を取るようなことになると、歯の寿命は短くなってしまうからです。早い段階での治療は、治療回数も減らせますし、大きな治療にならないため費用も抑えられます。
歯周病も、早期に発見して治療すれば元に戻り、改善していきます。けれども進行してしまうと「不可逆性」といって元に戻らなくなり、歯を失うことにもつながります。なるべく早く発見することで、歯を失うリスクを大幅に減らすことができるのです。

5. 歯科衛生士と歯科医師のダブルチェック
当院では、歯科衛生士が専門的なメンテナンスを担当しています。メンテナンスをすると、歯と歯の間の虫歯などが非常に発見しやすくなります。
当院の場合、まず歯科衛生士が全体をきれいにお掃除し、歯石もすべて取ったうえで、私がチェックしていきます。歯科衛生士も4倍の拡大鏡を使ってメンテナンスをしているため、取り残しは非常に少なくなっています。最後に私がお口の中を一通りチェックし、虫歯はないか、歯石の取り残しはないか、歯周病はどうかを確認します。
1人だけで診ると見逃してしまうこともあります。歯科衛生士がチェックし、私もチェックする。このダブルチェックによって、見逃しを減らすようにしています。これが安心材料のひとつになっているのではないかと思います。

6. まとめ:精密な診断で生涯歯を守る
実際に精密な診断を受けられた方からは、嬉しい声をいただきます。「前の歯医者で虫歯がないと言われていた」という方の中に、実は大きな虫歯がそのままになっていた方もいらっしゃいます。

早期発見できれば治療の規模が小さくて済む
8倍の拡大鏡で歯と歯の間や歯周ポケットまで確認できる
虫歯は歯と歯の間にできやすく、フロスでの清掃が重要
早期治療は歯の寿命を延ばし、費用も抑えられる
歯科衛生士と歯科医師のダブルチェックで見逃しを防ぐ

当院では初診時に、虫歯から歯周病、噛み合わせまで一通りチェックします。「実は噛み合わせが悪くて肩が痛かった」「頭痛がしていた」という方が、治療によって改善したケースもあります。
虫歯や歯周病は、早く見つけるほど治療が簡単になります。精密な診断を行うことで、生涯を通じて歯を健康に保つことができます。ぜひ定期的なプロフェッショナルメンテナンスを受けて、ご自身の歯を守っていただければと思います。気になることがあれば、どうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。

美しさと機能の両立。審美歯科が目指す「本当に良い歯」とは

2026/07/06

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
前回は、精密診断による虫歯や歯周病の早期発見についてお話ししました。今回は、自由診療だからこそ実現できる「美しさと機能の両立」についてお話しします。「審美歯科」という言葉は見た目を整える治療だと思われがちですが、実はそれだけではありません。美しい歯と機能的な歯がどう結びついているのか、ご紹介します。
目次

審美歯科は見た目だけの治療ではない
美しい歯は機能性も兼ね備えている
自由診療と歯科技工士の腕の大切さ
模型と口の中のわずかなズレをなくす
50代・60代におすすめの審美治療
まとめ:機能と美しさを同時に追求する

1. 審美歯科は見た目だけの治療ではない
「審美」という言葉は幅広く、皆さんが想像されるのはやはり見た目を改善することだと思います。けれども審美歯科は見た目だけを改善するわけではなく、歯の機能性を同時に高めていく治療です。
セラミック治療やインプラント治療、矯正なども、広い意味では審美歯科治療に含まれます。見た目を改善すると同時に、健康的な噛み合わせを回復したり維持したりするのが特徴です。歯の治療は何のために行うかといえば「噛むため」ですが、そこに美しさも求められているのです。特に前歯は見た目が悪いと笑えなくなることもありますから、見た目の改善も非常に大切な治療のひとつです。

2. 美しい歯は機能性も兼ね備えている
私たちから見て美しい歯というのは、実は機能性も兼ね備えています。
歯にはいわゆる「理想的な歯」という基準のようなものがあり、それに沿った歯は非常に美しく見えるのです。ですから、その理想を追求していくことが、審美歯科の最終的な目的地だと言えます。美しさと機能は、別々のものではなく、表裏一体のものなのです。

3. 自由診療と歯科技工士の腕の大切さ
自由診療のメリットは、使える材料の質が非常に高いこと、そして治療自体を精密に行えることです。それに加えて、一緒に治療していく歯科医師の腕も大きなメリットになります。
以前から「一口単位の治療」として、お口全体をひとつの単位として治療しましょうとお話ししてきました。けれども、顎全体の治療は保険診療では難しいことがあります。たとえば30年、40年と悪い歯並びで来たものを整えるのは、保険診療ではなかなか難しいのです。そうした顎全体の治療に携わってきた歯科技工士であればこそ対応できます。治療の精度は術者の腕によりますし、それに加えて技工士の腕も非常に大事です。これらが揃って、本当の自由診療のメリットにつながります。「自由診療だから良い」というわけではなく、技術職ですから、大工さんと家づくりと同じで、誰がやっても同じというわけではないのです。

4. 模型と口の中のわずかなズレをなくす
審美治療を行うと、歯の形や噛み合わせをまず模型の上で精密に調整していきます。
模型上というのは、いわば患者さんのお口の外です。そこで精密に調整しても、実際のお口の中に入れるとずれている、ということがあります。模型上で調整したものを、お口の中に入れてもまったく同じ。そうなると非常に良い仕上がりになりますが、これはまさに技工士の腕次第なのです。その結果としてしっかり噛めるようになり、歯や顎の負担が減って噛み合わせが安定すると、顎が痛かった方が改善したり、肩こりや頭痛が良くなったりすることもあります。

5. 50代・60代におすすめの審美治療
50代・60代になると、最初に生えた歯を50年以上使ってきて、欠けたり割れたりすることがあります。この年代では歯を抜くことも多くなりますので、そうした方にはインプラントをおすすめします。欠けや虫歯がある場合には、セラミック治療をおすすめします。
また、ずっと昔、30年前に入れた金属の被せ物が残っている方もいらっしゃいます。そうした被せ物をセラミックに変えると、見た目が若返るのはもちろん、合っていない被せ物であれば歯の寿命を延ばすことも可能になります。歯を失った場合には、インプラントによって噛む機能と美しさを同時に取り戻すことができます。

6. まとめ:機能と美しさを同時に追求する
審美治療後のメンテナンスは、基本的にはご自身の歯と変わりません。歯ブラシや歯間ブラシ、フロスをしっかり使い、定期的なプロフェッショナルクリーニングや検診を続けることで、治療した歯を長く美しく維持できます。

審美歯科は見た目と機能性を同時に高める治療
美しい歯は理想的な基準に沿った機能的な歯でもある
材料の質、術者の腕、技工士の腕が揃って真価を発揮する
模型と口の中のズレをなくすのは技工士の腕次第
古い金属の被せ物をセラミックに変えると歯の寿命も延ばせる

審美歯科治療は、単なる美容ではなく、歯の機能や生活の質を向上させる大切な治療です。見た目の美しさと機能性を同時に追求できるのが、自由診療の良さです。実際に治療を受けた方からは「自信を持って話せるようになった」「写真を撮るのが好きになった」という声もいただきます。気になる方は、どうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。

なぜ虫歯や歯周病は繰り返されるのか?根本から解決する治療とは

2026/06/29

執筆者:松山中平歯科クリニック 中平賢吾
6月4日は「虫歯の日」、そして6月4日から10日までは「歯と口の健康週間」です。今月はこれにちなんだ内容をお届けします。今回のテーマは、虫歯や歯周病がなぜ繰り返されるのか。「治療したはずなのに、また同じ歯が虫歯になる」「歯ぐきの問題を繰り返してしまう」、そんなお悩みの原因と解決策についてお話しします。
目次

トラブルを繰り返す2つの原因
「治療が精密でない」とはどういうことか
自由診療と保険診療の違い
被せ物が取れたときの注意点
毎日のケアと歯間清掃の使い分け
まとめ:早期発見・早期治療が将来を守る

1. トラブルを繰り返す2つの原因
治療を受けたのに何度も同じトラブルを繰り返してしまう。その理由は、大きく分けて2つあります。
ひとつは、治療自体が十分に精密ではなく、根本的な問題が解決していない場合。もうひとつは、患者さんご自身の日々のケアが十分でない場合です。この2つの原因にそれぞれ向き合うことが、繰り返しから抜け出す鍵になります。

2. 「治療が精密でない」とはどういうことか
たとえば保険診療では、使える材料や診療時間に一定の制限があるため、再発しやすい状況が残ってしまうことがあります。
時間内に手早く処置しなければならないと、きれいに詰めたつもりでも隙間があったり、きれいに被せ物を作ったつもりでも隙間があったりする場合があるのです。一方、自由診療ではより緻密な診断と治療時間の確保が可能ですので、質の高い材料を使って精密に治療できます。これによって、トラブルが再発するリスクを減らしていくことができます。

3. 自由診療と保険診療の違い
虫歯治療の場合、保険治療では銀歯を使うことがあります。この型取りの精度や被せ物自体の精度が悪いと、時間が経つにつれて被せ物の境目に隙間ができやすく、そこからまた虫歯になってしまうことがあります。「銀歯が取れた」という話をよく見聞きしますが、銀歯の中で虫歯が広がっていた、ということも結構あるのです。
その点、自由診療では時間をかけて丁寧に治療できるため、精度の高い被せ物が作りやすくなります。隙間ができにくくなるので、長期的に虫歯が再発しにくくなるのです。

4. 被せ物が取れたときの注意点
被せ物が取れてしまったとき、そのままもう一度押し込んでしまう方もいますが、これは注意が必要です。
被せ物が取れる理由は2つあります。ひとつは虫歯で取れてしまう場合、もうひとつは接着剤の劣化です。接着剤の劣化だけで、歯と被せ物の間に段差や隙間がないのであれば、もう一度付け直すことも可能です。しかし、歯や被せ物自体が合っていない場合には、作り直した方がよいでしょう。自己判断で押し込まず、一度歯科医院でご相談ください。

5. 毎日のケアと歯間清掃の使い分け
もうひとつの原因である日々のケアは、難しいことではありません。毎日の歯磨きと、歯と歯の間のケア。これが何より大切です。一番大切でありながら、一番難しいことでもあります。
ご自身では丁寧に磨いているつもりでも、実際には磨き残しがあるケースがあります。そのため、定期的に歯科衛生士に見てもらい、汚れの残しがないか、きちんと磨けているかを学んでいただくことが、虫歯や歯周病を防ぐことにつながります。
歯間ケアの道具は使い分けが大切です。ある程度の隙間がある場合には、汚れが取りやすい歯間ブラシがおすすめです。一方、フロスは通るけれど歯間ブラシが通らないという場合に無理やり入れると、歯ぐきを傷つけてしまうことがあります。その場合はしっかりフロスを通す方がよいでしょう。歯が重なっているところは汚れが溜まりやすく取れにくいので、普通の歯ブラシに加えて、1本だけの歯を磨くタフトブラシなどの補助器具を使うと、きれいにお掃除できます。

6. まとめ:早期発見・早期治療が将来を守る
予防の観点からも、自由診療にはメリットがあります。たとえば拡大鏡やマイクロスコープ(歯科用の顕微鏡)を使うことで、まだ小さな虫歯を早期に発見でき、治療が必要になっても最小限の処置で済ませることが可能になります。

トラブルを繰り返す原因は「治療の精密さ」と「日々のケア」
保険診療は時間や材料に制限があり、隙間が残りやすい
被せ物が取れたら押し込まず、まず歯科医院へ
歯間ブラシとフロスは隙間の状態に合わせて使い分ける
マイクロスコープなどによる早期発見で最小限の治療に

虫歯や歯周病を繰り返さないためには、原因を根本から解決する治療がとても大切です。長期的に見ると、自由診療でしっかり治療を行うことは、実は費用的にも身体的にも負担が少ないということがあります。トラブルを繰り返さない治療を目指して、気になる方はどうぞお気軽に松山中平歯科クリニックへご相談ください。