RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2019.02.27日放送

  • このコーナーは松山中平歯科クリニックがお送りします。

    いつものように中平賢吾院長です。
    よろしくお願いいたします。

  • よろしくお願いします。
  • 今月は、歯周病について、お話いただきたいと思いますけども。
  • はい。
  • まずですね。

    歯周病っていうのは、どんな病気なのか教えていただけますか?

  • はい。

    歯周病というのはですね、歯周(ししゅう)というのは歯の周りという風に書きますが、歯の周りの骨であったりとか、そういった組織がですね、どんどんどんどん壊されて溶けていってしまう、そういう病気なのです。

    簡単に言うと、ですけどね。

  • はい。
  • そういうふうに、骨が溶けていく原因には、歯周病細菌という菌が悪さをして、毒素を出してですね、周りの骨がどんどんどんどん溶けていってしまうことが原因です。
  • 溶けるのですか?骨が。
  • そうです。
  • 怖いことですね、それ。
  • そうですね。はい。
  • それが口の中で起こっていると?
  • はい。
  • よく、テレビなどでも歯周病歯周病って聞くんですけども、多いのですか?
  • そうですね。

    あの、歯周病は本当に多くて、ギネスブックにも載るぐらいの世界ですね。一番多い感染症として、ギネスブックにも載ってます。

  • 歯周病って感染症なのですね…。
  • そうですね。
    やっぱり、うつる病気なんです。
  • え、そうなんですか?
  • はい。
  • どこから、こう感染してくるのですか?
  • 一番最初はですね。
    やはり、母子感染。母親からうつることが一番多いです。
  • ええ。
  • そして、大きくなってですね。

    一番最初は、母親からの歯周病細菌を受け継ぐのですけれども、やっぱり誰しもですね、歯周病細菌というのは持ってるのです。

  • ふーん。
  • そして、この歯周病細菌がですね、
    どんどんどんどん、例えば、悪い方向に進んでしまうと、歯周病になってしまうのですけれども、綺麗にお掃除をしたりとかですね、そういう風にしていただくと、それ以上の感染というのは起こらない。

    まあ、強い菌がですね、出てこなくなってくるのです。

  • うーん。
  • ですので、一番最初は、まあ、母親からの感染。で、その後はですね。

    例えば、強い細菌を持っている歯周病の人から、その人の食べかけのものを食べたりとか、そういう風なことをすると、感染したりしますね

  • じゃあ多くの方は、歯周病の元、元菌って口の中に持っているということですね。
  • そうですね。
    はい、持ってます。
  • 持っていて、さらに強力なものが来ると、それがもうほんと力を増して…。
  • そうですね。

    強力なものもですね、ごく少量お口の中にいることはあるのです。
    それが、育ちやすい環境というものを作ると、歯周病はやっぱり進行はしやすくなってしまいます。

  • うーん。

    どのぐらいの人がこの歯周病の菌を持っていて、それが発症するんですか?

  • 歯周病っていうのはですね。

    実は大きく分けて2つあって、それが「歯肉炎」と「歯周炎」という2つです。

  • はい。
  • これらをまとめて、「歯周病」というものではあるのですけれども、

    この歯周病には、日本人のだいたい80%が感染していると言われてます。

  • はあ。
  • それぞれ解説しますと、
    歯肉炎というのは、歯ぐきの炎症なんですね。

    それに対して、歯周炎というのは、歯の周り、骨が溶けたりとかですね、そういったものになります。

    なので、歯肉炎のほうがやっぱり、数としては多くはなってきます。例えば、歯ぐきがちょっと腫れてるような感じがするとかですね。そういったものは歯肉炎です。

    そこから、どんどんどんどん進行して、骨まで溶けていくものが、歯周炎ですね。

  • これはその、歯肉炎で治まる人と、そこからどんどん進行する人の差って、どこが境目になりますか?
  • やはり、一番は前々から言ってる定期検診とかですね。

    歯ぐきの中の汚れを綺麗に取っていただくというのが、一番のポイントになってくるかなあと思います。

    歯と歯ぐきの境目にですね、いわゆる歯周ポケットと言われるあの溝があるのですけど、健康な人はですね、そこの深さがだいたい、2ミリとか3ミリとか、それぐらいなんです。それぐらいであれば歯ブラシの毛先が、ある程度届くので、中まで綺麗にお掃除できます。

    1回歯肉炎になるとですね、歯ぐきが腫れてしまって、この歯周ポケットという深さが、深くなってしまいます。そうなると、歯ブラシを一生懸命当ててもですね、届かなくなってしまいます。すると、その中にどんどんどんどん汚れが溜まって、どんどんどんどんそこで炎症が起こって、歯ぐきがもっと腫れて骨まで達してしまう。という悪循環になってしまいます。

    なので、どこかのタイミングで、やっぱり1回お掃除をして、中のほうまで綺麗にするというのが一番いいかなと思います。

  • うん。

    やっぱり、専門家のところに、ね。

  • そうですね。
  • 歯医者さんのところに定期的に行って、綺麗にしてもらうのがほんとに一番でしょうね。
  • そうですね。
  • 先生、おっしゃったように、母子感染が一番多いということですね。
  • はい。
  • よくね、まあ、今では少なくはなったのですけども、お母さんとかおばあちゃんが口で噛んで、それを赤ちゃんにあげるっていうものありますよね。
  • そうですね。
  • これはもう、まず、やめてほしいということですね。
  • そうですね。
    やめたほうがいいですね。

    やっぱり、母子感染をするっていうのもわかっているので、最近特に言われてるのが出産前の女性の歯科検診です。

    歯周病であったりとか、虫歯も感染症ですから、虫歯もですね、歯周病もやはり、母親になる前にちゃんとチェックをして自分が心掛けないと、それが子どもにうつってしまうよ、と言われてますね。

  • なるほど。よくあの、妊娠するとなかなか歯医者さんに行けないから、歯医者さん行っとこうっていう方もいらっしゃいますけども、

    その前に、赤ちゃんに病気をうつさないために、口の中も綺麗にしておきましょう。お母さんになりたい人や、なる人はそうしましょう。

    と言うことは、大事なことですよね。

  • そうですそうです。
    本当に大事ですね。
  • 可愛い可愛い赤ちゃんですからねえ。
  • そうですね。
  • 来週はですね。

    どんな人が歯周病にかかりやすいのかというお話をお伺いしたいと思います。

    松山中平歯科クリニックの中平賢吾先生でした。
    どうもありがとうございました。

  • ありがとうございました。
  • このコーナーは、松山中平歯科クリニックがお送りしました。