RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2026.07.22日放送

  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。お話は松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • 前回はなぜ最初にたくさん検査をするのかというお話でしたね。
  • そうですね。お口の中のお写真やレントゲン写真、CTの撮影、歯周病検査などを行って、1本の歯だけではなくお口全体の状態を把握することが大切というお話をさせていただきました。
  • そして今回は「治療計画はどうやって決めているの?」というテーマです。
  • 実は検査をする目的は、治療計画を立てるためなのです。検査だけして終わりということはなくて、集めた情報をもとに患者さんにとって最適な治療方法を考えていく必要があります。
  • やはり皆さん同じ計画にはならないものなのですか。
  • そうですね。一人として同じものにはなりません。同じ虫歯があったとしても、年齢、残っている歯の本数、歯周病の状態、噛み合わせ、生活習慣など、いろいろな条件によって治療計画は変わっていきます。
  • 例えば同じように前歯に虫歯があってもその人の年齢によっても違うと。
  • はい。例えば90歳の男性が前歯に虫歯ができましたという場合と、20歳の女性が前歯に虫歯ができましたというのでは、やはり治療の計画は変わってきます。
  • そうなんですね。それは奥歯の場合もですか。
  • そうですね。奥歯が割れて来院された患者さんがいらっしゃったとして、その歯だけを治療することはもちろんできるのですが、なぜ割れたのかということを考えないと、別の歯がまた割れる可能性があるのです。
  • 確かに根本的な解決にはなりませんよね。
  • はい。実際に、歯が割れました、前にも別の歯が割れた経験がありますということは、比較的多いですね。私たちは何が起きているのかではなくて、なぜ起きたのかということを考えるようにしています。
  • 奥歯だとそれこそ思いつくのは、歯ぎしりや食いしばりで強く噛んでいるのではないかと思ったり、虫歯だったり、何か親知らずが悪影響を及ぼしているのではないかなど、人によって違いますよね。
  • そうですね。そこで考えるのが一口腔単位という考え方なのです。1本の歯を失った場合であっても、その歯だけを見るのではなく、反対側はどうなっているのか、前歯はどうなのか、歯周病はどうなのか、噛み合わせはどうなのかということまで考えて治療計画を立てていく必要があります。
  • 先生のご専門でもあるインプラント治療でも同じなのですか。
  • はい。患者さんからすると、例えば1本歯がないところに、ここに歯がないからインプラントを入れたいと思うかもしれないのですが、実際にはそんなに単純ではなくて、例えば歯を失った原因が歯周病だった場合、その原因を改善しないままインプラントを入れても将来的に同じ問題が起きる可能性があるのです。
  • はい。
  • そして、インプラント治療を考える場合には、そこに入れられるかではなくて、本当にそこに入れるべきなのかということを考えていくのです。
  • うーん、どういうことですか。
  • 例えば今の状態だけを見るとインプラントが必要に見えても、お口全体を見ると別の治療方法の方が将来的に安定するという場合があるのです。例えば一番奥に1本歯がありませんという場合に、そこにインプラントを入れましょうとなったとします。人工的に少し骨を足さないといけませんねという話になりがちなのです。
  • はい。
  • それを無理に骨を作ってインプラントを入れました、しかし実はそこだけではなくて他の歯も悪いところがたくさんありましたとなった時に、数年前にインプラントを入れたけれど、他のところにも治療でお金がかかるのであればそちらを優先した方が良かったよねという場合があるのです。
  • なるほど。
  • そうなると、前にインプラントでお金を使ったからもう他のところの治療はできないよとなってしまう場合があるのですね。そうすると、一番奥にインプラントを入れない方が他のところに治療費をかけられて安定したのになというようなこともあるのです。
  • はい。
  • そうならないように、一番最初に一口腔単位の治療という考えで治療計画を立てていれば、「こことここは将来的にすぐ駄目になってしまう可能性があるから、一番奥に費用をかけるのではなく、手前の方に費用をかけるようにしましょう」とすることができます。そうすれば、もっと将来的にご飯を美味しく食べられたのにということはやはりあります。
  • ええ。
  • どのように治療計画を立てるのかということが大事で、今だけではなくて10年後、20年後その患者さんがどうなっているかということがやはり大事なのです。
  • そこに入れられるかだけではなくて、本当にそこに入れるべきなのかと考えてくださるということですね。先生、前回自費診療のお話の中で「診断用ワックスアップ」という言葉も出てきましたよね。
  • そうですね。診断用ワックスアップという言葉を聞いたことがある人は少ないかと思うのですが、7月8日のお話で、一番最初の治療計画の段階で最終的な歯の形や噛み合わせを事前に設計するためのものとご説明させていただきました。診断用ワックスアップですね。
  • はい。
  • 家を建てるときの設計図のようなもので、完成形をイメージしながら治療計画を立てていきます。その設計図を使って仮歯を作ったりしていくのですが、特に複雑なケースではこの設計図というのが非常に重要になってきます。
  • この治療計画でやはり結果は変わってきますよね。
  • そういうことです。行き当たりばったりの治療ではなくて、レントゲンももちろん見ながら診断用ワックスアップを作っていきますので。歯科治療というと技術が注目されることも多いのですが、一番最初の治療計画というのが結果を大きく左右するのです。なので、一番最初にこのような診断用ワックスアップのような設計図を作るということがとても大事なのです。
  • 治療を始める前の段階が大切なのですね。
  • その通りです。どれだけ上手な治療をしても、計画が間違っていれば良い結果にはならないということです。逆にこのようなしっかりした計画があれば、治療自体は非常にスムーズに進んでいきます。この順番で治療していきましょうということをあらかじめ決めてしまえば、順調に進めていくことができます。
  • 前回も教えていただきましたけれど、やはりモヤモヤしたまま治療に進まないということも大切ですよね。
  • そうですね。治療計画というのは歯科医師だけで決めていけるものではないのです。我々の理想とする最終形というのはやはりあります。それと患者さんの希望、これを組み合わせて折り合いをつけていきながら治療計画を立てていきます。例えば患者さんはなるべく歯を残したいのか、見た目を重視したいのか、長持ちを優先したいのかなど、どれが患者さんにとって一番の希望なのかということを組み込んで選択肢を決めていくというような感じですね。
  • では最後にメッセージをお願いします。
  • 歯科医院で治療の説明を受ける場合には、どんな治療をするかだけではなくて、なぜその治療を選ぶのかにも注目していただければと思います。
  • 先生、今週もありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • 次回は「よい歯科医院選びのポイント」についてお送りします。DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。