DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。
2019.06.12日放送
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よろしくお願いします。 -
今月は、特に身近な虫歯について、お話をお伺いしております。今日はですね、虫歯になる原因について。
先週、虫歯菌が酸を出して、それが歯を溶かしていくっていうのが一番多いということでした。 -
はい。そうですね。虫歯菌が実際どこに多いっていうと、やっぱり一番は歯垢ですね。
専門用語ではプラークと言いますけれども、歯の汚れに虫歯菌がくっついてくることが多いですね。
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これ、歯磨きじゃ取れないのですか? -
いや、そんなことないですよ。歯磨きで取っていく必要がありますね。
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ううん。 -
この歯垢、いわゆるプラークっていう物は、例えるなら浴槽ですね。
浴槽はしばらく洗ってなかったりすると、ヌメっとしたような感じがあると思うんですけど、あれと同じような形でくっついてるんです。 -
ああ。 -
そうするとですね。
なかなか、シャワーとかで流しただけでは取れないじゃないですか。 -
そうですね。 -
でも、しっかりスポンジとかでこすってあげると、ピカピカにツルツルになります。 -
はい。 -
お口の中でも、同じような状態でなので、歯ブラシでしっかり取っていただかないと、なかなか取れません。 -
よくわかります。あの、お風呂ヌメヌメですね。
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そうですね。はい。 -
しんどいときとかね。もう、忙しいときなんかは、ささっとやってしまうことありますよね。
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ああ。はい。 -
とりあえず、うがいだけしとこ、くちゅくちゅだけしとこ、みたいになります。あれはどうなんですか?
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あれもですね、効果は、あるはあります。ただ、お口の中の、いわゆるヌメリの部分ですね。そこに細菌が住んでいて、バイオフィルムというのですけれども、バイオフィルムは薬品とか、そういった物に耐性ができてきます。
なので、お口くちゅくちゅするようなものも、そんなに効かなくなってしまうんです。
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はあああ。 -
つまり、いわゆる、お風呂のあの浴槽に水をかけてるのと同じような形で、やっぱり原因が取れてないんですね。
なので、そういうバイオフィルムを破壊するためには、物理的に歯磨きをする必要があります。しっかり、物理的に壊した後に洗口剤を使っていただいて、お口の中を清潔に保っていただくっていうのが、一番いいかなと思います。
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なるほど。まあ、緊急避難的に使うのはいいけども、それをもう毎回毎回、歯磨きの代用にするとよろしくないということですね。
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そういうことですね。 -
ということですね。その、ぬめりのバイオフィルムをそのままにしておいたら、どういう風になりますか?
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歯の大きな病気としては、虫歯と歯周病の2つがあります。まず、バイオフィルムですね。
歯にくっついたものをそのままにしておくと、やっぱり歯が溶けてきます。そのまま放置していると、どんどんどんどん歯垢は溜まっていくんですね。
そして、歯と歯ぐきの境目なんかにも、あの汚れが溜まっていきます。すると今度は、歯ぐきのほうが炎症を起こしてきて歯周病になっていく、というような形になりますね。 -
ほんとにほったらかしておくと、あっという間なものなんですか? -
そうですね。例えば、歯を磨かなくって、一日か二日ぐらいで、歯ぐきが腫れてくると思います。
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はあ。そうなんですね。
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はい。 -
まあ、なんらかのアクションを口のために起こさないといけませんね。やっぱり、そのためには定期的な歯磨きが大事ですね。
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そうですね。 -
子どもに対しては、「ちゃんとしなくっちゃ虫歯になるよ」と思うのですが。お年寄りなんかはどうなのでしょうか。
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特に最近はですね。
子どもの虫歯率っていうのが下がってきて、代わりにお年寄りの虫歯率が増えてきていますね。 -
はあ。ええ。
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まあ、はちまるにまる(8020)運動と言う「80歳で20本残しましょう」っていう運動が目標値まで達成したということもあって、お歳を召した方の歯が多く残っています。そうなると、やっぱり大人になってからの虫歯はどんどん増えてきて、特に障害を抱えている方とかは、ご高齢でご自身でなかなか磨けません。施設の方とかに磨いていただかないといけなかったりとか、そうなるとやっぱり虫歯になる確率が高くなってきます。
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はあ。 -
そういった方も、お年を召した方も、しっかり歯磨きができるように施設の方が歯磨きの仕方とか、みなさん気をつけているところも多いです。 -
唾液の量が少なくなることも、やっぱりリスクに繋がりますか? -
そうですね、はい。だけど、「歯磨き」というのは、一番の予防法です。
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ええ。 -
まあ、僕のクリニックでは、4ヵ月に1回ぐらいのメンテナンスをおすすめしていますけれども、我々歯科医院、歯科クリニックがですね、お口の管理をできるのは、年に3回しかありません。 -
うーん。 -
我々はお掃除できないですから、それ以外のところは、ご自身で正しい歯磨きの仕方を身につけていただいて、お手入れをしていただく必要があるかなと思います。 -
うん。 -
やっぱり、みなさんずっと慣れで磨いてると、これが正しいという風に思い込んでる方がいらっしゃるんですね。
歯の汚れって基本的に真っ白っというか、まあ歯の色に近いので、なかなか汚れてるっていうのがわからなかったりとかします。
それに、一番奥の場所見ようと思っても見れなかったりとかします。 -
うん。 -
なので、汚れが落ちているのかどうなのかっていうのが、やっぱりわからない方がけっこういらっしゃって、そういった方にはやっぱり、定期的なメンテナンスにいらっしゃったときには、「ここに磨き残しがありますよ。」とか、そういったお話をさせていただくことが多いですね。 -
定期的な検診というかメンテナンスですよね。 -
そうですね、はい。 -
中平先生のクリニックなんですが、松山市千舟町のざっくり言うと、ジュンク堂の道を挟んだ、前のビル、1階が時計屋さんですね。
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そうですね。 -
プリベ石川さん。 -
プリベ石川さん。はい。 -
の、ビルの7階…。 -
そうです。 -
でしたね。こちらのほうで、先生が毎日笑顔で治療にあたっておられます。丁寧にいろんなことをね、わからないことを教えてくれると思いますよ。
来週は、歯の磨き方についてお話をお伺いしたいと思います。
松山中平歯科クリニックの中平賢吾先生でした。どうもありがとうございました。
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ありがとうございました。 -
このコーナーは、松山中平歯科クリニックがお送りしました。

いつものように歯の健康について、松山中平歯科クリニックの中平賢吾先生にお話をお伺いします。
よろしくお願いします。