RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2023.06.14日放送

  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りするコーナー。お話は、松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • 先生、今月は顎関節について伺っていますが、今日はどういったお話でしょうか。
  • はい。先週は、顎関節の仕組みについてお話をさせていただきました。顎関節とは、側頭骨にある下顎窩(かがくか)と、下顎骨にある下顎頭(かがくとう)、そしてこの2つの骨の間でクッションの役割を果たしている関節円板、この3つによって構成されています。
  • さまざまな原因によって、痛みが出たり、口が開かなくなってしまったりするのですが、今週はそのような顎関節症の原因についてお話しできればと思います。
  • お願いします。
  • 顎関節症は、その原因によって大きく4つに分かれています。1つ目は、咀嚼筋痛障害です。いわゆる噛む筋肉に炎症が起こってしまっている状態で、例えるなら一種の筋肉痛のような状態です。
  • 2つ目は、顎関節痛障害です。これは外傷性による障害で、例えばぶつけてしまったり、大きなあくびをしたり硬いものを食べたりしたことで、靭帯が伸びてしまったり捻挫してしまったりして、痛みが出てしまうという状態です。
  • なるほど。
  • 3つ目は、関節円板障害です。関節円板は、顎関節を構成する2つの骨の間にあるクッションの役割を果たしている繊維組織なのですが、この関節円板の位置が悪かったり変形してしまったりすることで起こる障害です。関節円板は繊維組織なので、通常のレントゲンでは映らないため、診断するためにはMRIの撮影が必要になります。
  • 4つ目は、変形性顎関節症です。名前の通り、顎関節を構成する骨が変形してしまっている状態で、下顎頭が細くなってしまうことで動きが悪くなることがあります。
  • はい。
  • この4つの原因の中でも、割合が最も多いのは1つ目の咀嚼筋痛障害です。これは筋性顎関節症とも言われて、筋肉の過緊張によって引き起こされます。
  • 筋肉が緊張しちゃうんですか。
  • そうなんですよ。例えるなら、ずっと噛んでいるような状態。足の筋肉などで言うと、走り続けているようなものですね。
  • 噛んでいるというのは、噛み締めているということですね。なるほど。
  • そういうことです。腕相撲をし続けているような状態がずっと続くと、筋肉が過緊張しすぎて痛みが出てきます。痛み方としては、どこが痛いか分からない、歯が痛いような気がする、といった具合です。
  • どこが痛いか分からないというのは、厄介ですね。
  • そうなんです。顎の関節が痛いような気がする、歯が痛いような気がする、という痛み方です。お口の中を見て虫歯もなく悪いところもなさそうな場合、噛む筋肉が痛いのだろうなと診断をつけることは結構あります。
  • 咀嚼筋痛障害以外は、関節性顎関節症と言われます。
  • 一番耳馴染みがある言葉かもしれませんね。
  • 顎関節症は、先ほどお話しした筋性と関節性に分かれるわけですが、痛みの割合として多いのは、筋肉が原因になっている筋性です。
  • 関節性は厄介なもので、一度なってしまうとあまり治りが良くないのです。症状としては、口を開ける時に音がする、痛みがある、口が開かなくなるといったことが挙げられます。
  • 口があかなくなってしまうのですか。それは大変。
  • では、そもそもどうして顎関節症になるのかというところですが、顎関節症には「これが原因」と確定するものがあまりありません。様々な要因が合わさって発症すると言われています。
  • 主な要因としては、歯ぎしり、噛み締め、上下の歯の接触癖、以前この番組でお話ししたTCHという癖のようなもの。それからストレスですね。ストレスがあると、結果的に噛み締めたり歯ぎしりをしてしまいますので、ストレスは何においても良くないですね。
  • なるほど、間接的にストレスが影響してしまっているのですね。
  • これらの要因が複雑に絡み合って発症していくのですが、顎関節症は突然発症するものではありません。例えばコップがあって、それらの要因がどんどんコップの中に溜まっていき、コップから水が溢れるように顎関節の耐力が限界を迎えることで発症してしまいます。
  • このコップの大きさは年齢によっても変化しますし、その人それぞれで異なります。当然目に見えるものではないですから、本人としては突然発症したように感じるのですが、そうならないためにも、なるべく要因を作らないことが大切です。痛みがなくても、今から取り組んでいくことが大切ですね。
  • 教えていただいた歯ぎしりや噛み締めも、寝ている間など無意識のうちにしてしまうことがあると思うのですが、そういうことを少しでもなくして、ストレスを取り除いたり、いつも目にしているパソコンの前に「歯」と書いて、上下の歯が当たっていないか意識してみたり、そういうことを積み重ねることでコップの水が溢れないようになっていくんでしょうか。
  • おっしゃる通りです。
  • 自分でも少しずつ対策はできるということですね。
  • そうですね。どのような対策をしていけばいいかというお話も、今月またさせていただければと思います。
  • 治療だけではなく、自分からできることも教えていただくことで、痛い思いを防ぐことができますね。顎関節症においても、予防が大事ということですね。そして、予防をしていても顎関節症になった方のために、次回は。
  • はい、次回は顎関節症の治療についてお話しさせていただきます。
  • よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。