DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。
2023.04.19日放送
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DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りするコーナー。お話は、松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長です。よろしくお願いします。 -
よろしくお願いします。 -
先生、今日はどういったお話でしょうか。 -
今月は歯の根の治療についてお話をしているんですが、今週は実際の根の治療についてお話をさせていただこうかなと思います。 -
お願いします。 -
当院では、歯の根の治療をする患者さんには原則「ラバーダム」というゴムのマスクのようなものを歯に装着して、根っこの治療を行います。ちょっと想像がつきづらいかもしれないですが、歯科治療用のゴムのシートがあるんですが、それに穴を開けてですね、その穴から治療する歯だけが見えるようにひょっこりと出すようなものですね。 -
なるほど。 -
そうするとですね、治療する根っこの中にお口の中からの唾液が入ってしまって汚染されるということを防いだりとか、あとは根っこの中を消毒する時に非常に強い薬を使うんですが、その薬がお口の中に入ったりしないように、このラバーダムというものを使っています。 -
ええ。 -
このラバーダムというものは、根の治療をする上ではとても大事なものなんですが、保険での点数がないんです。 -
そんなに大切なものなのに。 -
そうなんです。実は昔はあったんですが、諸事情によりなくなりました。実際に算定されている保険の点数とラバーダムの出荷枚数が合わないという、とっても良くない歯科医師がいたんですね。 -
あら、なるほど。 -
ですので、ラバーダムの点数は取りやめということになっております。なので、普通の歯科医院では使わないことがほとんどですね。費用が取れないのに使うというのはなかなか難しいので、使わないところが多いと思います。なので、正直に申し上げますと、保険の根の治療というのは、丁寧にやればやるほど赤字になる治療というふうに言われています。 -
あら。先生のところでもラバーダムのお話でも聞きましたし、ずっと使っていらっしゃいましたけれど、それは保険では利かないけれど使っていらっしゃったということですか。 -
そういうことですね。もうボランティアのような精神でやってたんですが、やはりこういう風にラバーダムを使えないという場合だと、多くの歯科医師が最低限の根の治療しか行えていないというのが現状なんです。 -
あ、そういうことか。 -
根の治療というのは、感染源を取り除いていくんですが、その際に使用するのが「ファイル」と呼ばれる金属の針みたいなものなんですね。これを使用して、感染している歯を削ったり、掻き出したりしながら歯の中を綺麗にしていくんですが、実際には保険の場合は指の感覚で感染している組織がどうかを判断しながら取り除いていくということが一般的です。 -
根の治療、耳かきを想像すると分かりやすいかもしれないんですが、耳の中というと暗くて奥まで見えないですよね。 -
見えないですね。 -
それでも汚れを取らなければいけないので、なんとなくカリカリ取りますよね。保険の根の治療というのはこんな感じです。 -
え、もう暗くて奥が深くて、耳の場合は影になってたり、あんなイメージですか。 -
そうです。根っこの中というのは耳よりもさらに小さいですし、口の中で真っ暗なので、裸眼では到底根の治療なんかできないですね。 -
分からないですよね。多分そこに汚れがついていたとしても、暗いから見えないし、小さいから見えない。 -
そうです、そうです。対して、自費治療の根っこの治療というのは明るいライトをつけて、拡大鏡も使うので、奥まで見えてピンポイントで汚れを取るということが可能になります。 -
あら。保険の時もライトはつけられますよね。ライトの倍率が違うんですか。 -
ライトの明るさが全然違います。普通の診療用の光だと明るさが足りないんですね。拡大鏡の場合はさらに拡大すると視野が暗くなるんです、絞っていくので。ですので、それもあって非常に光源の強いライトを使って見ていくというふうになりますね。 -
このように自費の根の治療の場合は歯科用の顕微鏡を用いて、根っこの中を覗きながらより確実に感染している組織を取り除いていきます。根の途中で例えば穴が開いているとか、そういった場合もあったりするんですが、あとは割れてしまっているとか。そういった時にも歯科用の顕微鏡であれば発見して、それに対して対処するということも可能になったりします。 -
先生、ひび割れなんかも修復できるんですか。 -
できる場合もあります。できない場合もあります。歯の場合は、この割れるということが非常に致命的なんですよ。 -
あ、そうなんだ。 -
一回割れてしまうと、もうほぼ残すことが難しくなってしまうんですね。ですので、なるべくだったら割れないようにしたいところではあるんですが、歯が割れるというのはもうその歯の寿命だというふうに考えてあげてもいいのかもしれないですね。 -
割れるよりは、やはりその虫歯で穴が開くというイメージがあったので。ひびが入っても、やはり見ていただかないと自分では気がつかないんじゃないかなと思ったり。 -
絶対気がつかないと思います。 -
ですよね。でもそこからまた菌が入っていったりということもあるんでしょう? -
そうですね。割れる度合いによって、残せたり残せなかったりということがあるんですが、やはり「このひび割れどうだろう、残せるかな」というところは結構あります。そういう場合には一回根の治療をして、この割れてるところが問題なく使えるかどうか確認をしていくんですが、例えば周りの骨が溶け始めてしまうという場合には、ちょっと残せなさそうなので抜きましょうというお話にはなりますね。 -
残したい歯と、残せる歯というのは違うと思いますし、残したくても抜かないといけない歯というのもあるんですね。 -
あります。なのでその判断が非常に難しいんですが、なるべく確実に診断を下すためにはこういう拡大鏡であったりというものが必要になってきます。 -
そのためには保険治療だけではできない部分があるということですね。 -
そうなんです。そこで先週、先々週とお話ししてるんですが、当クリニックでは4月からもう根の治療に関してはすべて自費診療で、しっかりと責任を持って治療をさせていただくということになりました。 -
もう中平先生、歯学博士でいらっしゃるので、根の治療に関しては信頼していただけるし、「あ、これちょっと悪いですね、抜きましょう」というお話ではないですよね。 -
そうですね。もし患者さんがどうしても残したいという場合には、残す努力はします。が、残せない歯は抜きます。 -
それはもう言っていただいた方が自分もスッキリすると思います。 -
残したいんだったら残すべきだと思いますし、ただ残すことで患者さんのデメリットになることというのも結構あったりしますので。結局、歯というのは飾りじゃないので、そこにあればいいっていうわけじゃないんですね。結局、しっかりお食事が噛めて召し上がれるというのが一番の歯の役割としては大事なので。噛めない歯をそこに置いておいても意味がないので、残せない歯は抜く。で、それ以外の方法でちゃんと噛める方法を探していくというのが一番いいのかなというふうに思います。 -
今日はシビアなお話も伺いましたけれど、大切なお話を伺えたと思います。
先生、今週もありがとうございました。 -
ありがとうございました。 -
DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。
