DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。
2019.05.22日放送
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よろしくお願いします。 -
今月は、インプラント治療についてお話をいただいておりますが、4回目になりました。インプラント治療がどのように進んでいくのかという内容について、今日はお話をお伺いしたいと思います。
前回、外科的手術とおっしゃいましたよね。
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はい。外科的な手術と聞いて、けっこうかまえる方もいらっしゃるんですけれども、基本的には歯を抜くときの麻酔と同じような麻酔で、手術を行っていきます。
方法としてはですね、まあ、中には切らない方もいらっしゃるんですけれども、
一般的には歯ぐきを切って開くと、歯ぐきのすぐ下に骨があるんです。 -
はい。 -
その骨に専用のドリルで穴を開けて、インプラントの径と、径よりも小さい穴を開けて、そこにチタンでできたインプラントのネジを埋め込みます。その上に、一番最初の手術で土台を立てたりとか、蓋を閉めたりとか色々あるんですけど、その後、歯ぐきを縫い合わせをして、基本的には治療は終了という感じですね。
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はい。 -
ですので、治療の手順としては非常に短いです。まあ、時間的にもだいたい30分から1時間ぐらいで終わるような処置にはなります。
基本的に、お痛みが次の日にも続くという方は、あんまりいらっしゃらないですね。 -
ほーー。 -
「麻酔が切れて、痛くなるかなあと思ったけど、ならなかった」とかですね、そういった方はいらっしゃいます。
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あの、松山中平歯科クリニックの中に手術室もあるんですか? -
あります。 -
ほーー。ええ。 -
手術室は完全個室にしてます。外科手術がどうしても必要なので、感染とかですね、そういったのが起こらないように、もう閉めきった状態で手術ができるようにしています。
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どのくらいの時間、かかるんですか? -
一般的には手術自体は、1本2本であれば、30分から1時間ぐらいです。追加の、例えば骨を作ったり(人工骨の充填)とかそういった処置が必要な場合はですね、1時間半からまあ2時間ぐらいはやっぱりかかってきますね。
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で、手術が終わりました。 -
はい。 -
その後、「期間をかけて、くっつけていく」と、おっしゃってましたけれども、どういう風になるんですか? -
手術の後は、あごの中の骨とチタンがですね、少しずつ結合していくんです。 -
はい。 -
そして、チタンと骨が結合するというかですね、骨のほうが寄っていくんですけど、チタンのネジにですね、ガシッと固まっていくんです。
これを歯科の用語で、「オッセオインテグレーション」という風に言います。このオッセオインテグレーションが得られたら、基本的には力をかけても、インプラントのネジが外れなくなります。
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はい。 -
それを得られるまでが、だいたい2ヵ月〜3ヵ月ぐらいです。 -
ほう。 -
骨とインプラントがしっかりくっついたらですね。そこに今度、被せ物をするための型どりをしていったりとかするので、トータルで3ヵ月〜4ヵ月ぐらいかかってくるかと思いますね。
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その間っていうのは、口の中でしちゃいけない、食べたらいけないものとかあるんですか? -
基本的にはですね。固い物は、インプラントのところでは噛まない方がいいですね。
まだ、被せ物は入ってないですけれども、そこにやっぱり強い力がかかってしまうとですね、オッセオインテグレーションが得られなかったりとかするので、やめていただきたいです。
あとは、歯ぐきの上にですね、ちょっと土台が出てるんですね。
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はい。 -
で、それをですね。ベロで、「なんだこれって思って」、べろべろ舐めてしてしまうと、ベロの力って意外と強くてですね。
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ほうほう。 -
それで、インプラントがくっつかないということもあるので、インプラントを入れた後は、なるべく患部は触らないほうがいいかなと思います。
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そうなのですね。この2ヵ月、3ヵ月の間っていうのは、まあ、それからの長い人生の生活の質の向上を考えると、
ちょっと我慢した方がいい、ということですね。 -
そうですね、はい。 -
治療を受けた後って、やっぱり気をつけることってあるんでしょうか? -
もちろん、メンテナンスさせていただくんですけれども、我々がメンテナンスできる期間は、ほんとに限られてるんですね。
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はい。 -
基本的に、うちの患者さんではですね。4ヵ月に1回とか、あの、それぐらいのペースで、まあメンテナンスに来てくださいねってお話をするんですが。
それでも、年に3回〜4回ですので、それ以外の362日とかはご自身で歯を磨いていただかないといけないんです。
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はい。 -
インプラントをしたところもですね、ご自身の歯と同じように磨いてください。 -
はい。 -
インプラントをした所はですね、実は、ご自身の歯よりも(細菌に)弱いんですね。
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うーん。 -
まあ、歯の構造とインプラントの構造がちょっと違うので、ご自身の歯(天然の歯)には細菌から守るための防御機構のようなものがあるんですけれども、インプラントにはそれが備わってないんですね。 -
はい。 -
ですので、インプラントはご自身の歯よりも歯周病になりやすいと考えていただいて、
今まで以上にですね、徹底してお掃除をしていただいたほうがいいかなと思います。 -
入れたから、その後放置ではなく、丁寧にですね…。
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そうですね、はい。けっこういらっしゃるんですよ。
「インプラントって入れて終わりじゃないの?」とか。
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はい。 -
「入れたらもうずっともつんじゃないの?」とか。 -
ふうん。 -
「もう何もしなくてもいいんじゃないの?」とか、言われる方いらっしゃるんですけど。インプラントはもう、ご自身の歯よりもやっぱり弱い、と考えていただいたほうがいいです。
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丁寧に扱った方がいいのですね。 -
ああ、そうですね。 -
でも、インプラントを入れたことによって、それまでの生活習慣っていうものがあって、
こう丁寧になったり、歯のこと気をつけるようになるとか、歯磨きをちゃんとするようになるとか、うがいするとか、急に変わるのは難しそうですね。
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ああ。 -
歯間ブラシはどうですかね。 -
やったほうがいいですね。 -
やったほうがいいのですか。 -
歯間ブラシの方が、インプラントのところはやった方がいいかと思います。 -
ふうん。 -
構造的にですね。被せ物のすき間がけっこう汚れが溜まるんです。
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なるほどね。 -
そこを一番掃除していただきたいので、歯間ブラシで。
まあ、ゴシゴシやりすぎるといけないんですけど、優しく汚れを取っていただくのがいいかと思います。 -
なるほど。逆にこのインプラントを入れたことによって、ものすごく生活習慣が良くなったという人はいるかもしれませんね。
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そうですね。いらっしゃいます。
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はあ。 -
かなり、歯周病が進んでいる方なんかはですね。インプラントを入れることによって、すごく意識をされてます。
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うん。 -
まあ、最初はですね。歯周病も進んでるので、「歯を抜きますか?」とお話をしたんですけど、いや「僕はがんばるから、もうどうしても抜かないといけないところだけころだけ抜いて。」
とおっしゃる方が多いです。 -
うん。 -
「インプラントにして、他のところはなんとかして残していく」と、いう風におっしゃってる方もいらっしゃったので、そういった方はですね。
歯周病の治療を徹底的にして、お口の中を一回綺麗な状態にしてからですね、インプラントを入れて、その後もですね、
ご自身の歯で、結局今も使っていただいてる方もいらっしゃいますね。
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はあ、ほおお。お話は、松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長でした。
どうもありがとうございました。 -
ありがとうございました。 -
このコーナーは、松山中平歯科クリニックがお送りしました。

お話は、松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長です。
よろしくお願いいたします。