RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2020.12.16日放送

  • このコーナーは、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りしております「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」。お話は松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長です。よろしくお願いいたします。
  • よろしくお願いします。
  • 今月は歯の被せ物についてお話をお送りしております。今日はどういった内容でしょうか。
  • そうですね。前回、前々回と、保険や自費などの被せ物についてお話ししてきました。保険の金属は見た目が悪く、金属のイオンが溶け出して金属アレルギーになるというお話をしましたが、実は、自費でも金属の被せ物というものが存在するのです。
  • はい。
  • 当院では、この自費の金属の被せ物に関しては、金属アレルギーが非常に少ないチタンを被せ物の材料として使用しています。
  • チタンというのは非常に安定した金属で、生体親和性と言って、体に馴染みやすいというのが大きな特徴なのです。当院ではよくインプラント治療を行っていますが、インプラント治療では、骨の中に入れるインプラントに純チタンというものを使っています。体の中に入れたとしても安定して使用できるこのチタンを、自費の金属の被せ物で使用しています。
  • ええ。
  • なぜ自費で金属なのかと言いますと、金属のアレルギーは気になるけれど、コスト的な面でジルコニアやオールセラミッククラウンなどは入れられないという方などは、やはりこのようなチタンを選択される方がいらっしゃいます。
  • はい。
  • ジルコニアやオールセラミッククラウン以外の被せ物でも、金属を土台として使う被せ物が存在するのですね、自費で。そういった時の金属の土台にチタンを使ってあげると、非常にアレルギーの心配が少なくなります。実はこのチタンなのですが、今年から保険診療でも被せることができるようになっているのです。
  • ええ。
  • ただ、保険でのチタンの被せ物というのは鋳造と言って、溶かした金属を型に流し込む方法で作られるのです。
  • はい。
  • このチタンの鋳造というのは専用の機械が必要で、とても難しく、その精度が非常に悪くなってしまうのです。チタンが溶ける温度は1670度ぐらいです。通常保険で使う金銀パラジウム合金は960度ぐらいで溶けるのですが、そのチタンと700度ぐらい差があるのです。
  • ええ。700度というのは大きな差ですね。それはもう大きな工場で鉄を溶かすような、それほどの施設がないとできないような。
  • 本当にそうなのです。ですから、一般の歯科技工所などはチタンを溶かすことすらできないのです。さらには、作ったとしてもあまり精度が良くないので、少し使用するにはどうかなという感じなのですが。
  • それがどうして保険治療になったのでしょうね。そんなにもうすごい大がかりな機械装置がないとできないような治療法が、それが保険というのは、大量生産するわけにもいかないですしね。
  • ええ。実は、これが保険に入った理由が、あるにはあるのです。金属アレルギーなどでメタルフリーになってきていて、ただやはり金属というのはなくしきれないので、チタンというところに目を付けたのです。ただ、このチタンというのが、先ほどお話ししたように鋳造だとどうしても安定しないのです。ですが、我々のクリニックでは、チタンで被せ物を作る時に、削り出しという方法で作っています。
  • おお。
  • 鋳造と違って、このチタンのブロックを機械で削り出しをして整えていく治療法で、非常に精度が高くなるのですね。
  • なるほど。
  • 保険では、実は今、少しずつデジタル化の波が来ていて、この削り出しの場合は、少なくともどこかにデジタルを組み込まないといけないという決まりがあります。
  • ええ。
  • 実は今、保険で使える強化プラスチック、あれも削り出しなのです。ステップとして、一番最初は従来の作り方、いわゆる鋳造での作り方でチタンを作っていくのですが、近い将来、それこそおそらく来年や再来年のうちに、これが削り出しでも良いよ、という風になってくると思います。
  • 保険でもオッケー。
  • 保険でも。というわけで、おそらくそれの前段階でチタンの鋳造というものが保険に組み込まれたのだと思います。
  • 型にそのドロドロとしたチタンを入れるというのはどういうものなのですか?鋳造ってどうしてもこう大きな工場というイメージがあるので…
  • チタンを入れて、ボタンを押せば、溶けきったらその型に流し込む、自動で流し込むというようなものはありはするのですが、やはりあまり使われていないですね。
  • 型に入れると言ったらどうしても誤差が出るというイメージがありますよね。
  • そうですね。色々なところで誤差が出るのですが、そもそも1670度に耐えられる型があまりないのです。一つ一つオーダーメイドで作っていくので、そんなにコストもかけられないし、というので、あまり使われていないと思います。実はCAD/CAM(キャドカム)という言葉が建築業界にも元々あって、コンピューターで設計をしてコンピューターで削り出しをする方法なのですが、これが歯科でも結構今、主流になっていて。
  • コンピューターには誤差がないですからね。
  • そうなのです。コンピューターの場合は誤差が非常に少ないですので、次回はぜひこの被せ物の作り方の違いなどについても、お話しさせていただければと思います。
  • お話は松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長でした。ありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。このコーナーは松山中平歯科クリニックがお送りいたしました。