RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2024.10.16日放送

  •  DR. ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りするコーナー、お話は松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  •  よろしくお願いします。
  •  先生、今週はどういったお話でしょうか。
  •  はい。先週は歯を失った場合の治療法についてお話ししたのですが、今日は、インプラント治療の歴史や、技術の進化などについてお話をさせていただこうと思います。
  •  興味深いです。よろしくお願いします。
  •  はい。インプラント、歴史をたどるとなかなか古くて、それこそマヤ文明とか、その辺りまで遡ることができるのです。
  •  ええ!
  •  その時代も、歯が抜けてしまって困っていた人が多くて、どうにかしたいということを考えていたみたいで。一番古いインプラントとしては、貝殻。
  •  貝殻!
  •  これを歯の形に整えて、歯として使っていたと言われています。この貝殻の成分が、非常に骨と似ていてくっつくんでしょうね。私は埋めたことはないですけど。
  •  確かに現代では試すこともないかと思いますけれど。
  •  はい。ただ、いわゆる化学的に結合していた可能性は非常に高いです。
  •  なるほど。
  •  理にかなったインプラントをマヤ文明にはしていたというのが、最古のインプラント。
  •  何か動物の角とか使っていたんじゃないかなと思ったりもしましたけれど、貝殻ですか。
  •  貝殻のようです。よく入れようと思いましたよね。
  •  ええ、本当に。目に付いたんでしょうね、貝殻を見ていた時に。「あ、白いな。似てそうだな」みたいな。
  •  確かにそうかもしれないですね。その後いろいろあったんですが、近代インプラント、いわゆる最近のインプラントの治療の起源というのは、1960年代にスウェーデンのブローネマルク教授という方が、オッセオインテグレーションという技術を偶然発見したことに始まります。
  •  はい。
  •  元々彼は違う研究をしていたのですが。顕微鏡をチタン製のネジを使って骨に固定していたんです。そうすると驚くことに、そのチタン製のネジが骨としっかり結合しているということに気が付いて、「あ、これはインプラントに使える」ということで研究が始まり、その後インプラントというものが誕生したとなっていますね。
  •  本当に偶然の産物がすごい発見に繋がっていったのですね。
  •  そうですね。そこから歯に使えるとつながったことはすごいなと思います。このチタンと骨が結合するオッセオインテグレーション、これを発見したことでインプラント治療は急速に進化を遂げました。元々はいろいろな形のインプラントがあったのです。それこそフォークみたいな形のインプラントとか。
  •  ええ!
  •  材質も様々でした。ただやはり、いろんな材質はいわゆる生体適合性というものが悪くて、体が拒絶をしてしまうのです。それに比べてこのチタンというものは、体が拒絶反応を示しにくい、ほぼ示さないということで、すごくいい材料だと。形も最終的に今落ち着いているのは、やっぱりネジの形です。
  •  はい。
  •  1980年代以降はデジタル技術も導入され、3Dスキャンや、キャドカム技術、こういったこともどんどん行われるようになりました。インプラント体の設計や、インプラントの埋め込み、そういったこともどんどん技術向上がされてきました。21世紀に入ってからは、いわゆるナビゲーションシステムであったり、コンピューターを使ったりAIを使ったりして、さらに高度な技術が導入され、治療の精度、そして安全性が向上してきています。
  •  なるほど。
  •  当院でも導入しているXガイドシステム。これはリアルタイムで顎の骨とか周囲の組織を確認しながら手術が進められるというものなのですが、これを使うことで非常に高い精度でインプラントを埋入することが可能になっています。そしてこれを使うことで手術時間は短くり、患者さんの負担も減ります。
  •  もうここ何十年かで本当に急速に進化してきましたね。
  •  やっぱり一番大きなのはCTの普及というものが大きいかと思います。それこそ1980年代は、CTを使わず、よく歯医者さんで撮る顎全体のレントゲン写真をみてインプラントを入れていたのですが、それだけではやっぱり難しいことがあります。骨は2次元ではなく3次元ですから、レントゲン上では骨がありそうに見えても、実際には全然骨がなかったというような。
  •  レントゲン上、骨がありそうに見えることがあるんですか。
  •  はい。2次元のレントゲンでは骨はありそうに見える、ただ3次元で見ると全然骨がないということはあり得ます。例えば顎の骨は、外側と内側、上顎側にあるのですが、その骨が内側は残っていても、外側の方はもう全く骨がなくなってしまっていて、いわゆる崖みたいな状態になってしまっている。そのような状態では、人工的な骨を足さないとインプラントは入れられません。ただ、それはやはり2次元のレントゲン写真ではわからない。それから下の顎では、神経までの正確な距離がわからないということもありますので、医療事故が多発していた時代なのです。
  •  これからまた進歩していくんでしょうか。
  •  そうですね。今後はロボット技術やAIなどを活用しながら、ゆくゆくはもしかしたらロボットで埋入できるということが出てくるかもしれません。
  •  より精密なことができるようになるかもしれませんね。
  •  はい。正確に顎の位置の場所が把握できインプラントが入れられるということが、一番です。これが最終的には術者の技術によって左右されないということが理想的ではありますね。誰がやっても上手にいくというのが理想ではありますので、そこに向かって医療は進んでいくのではないかと思います。
  •  感情とか、示唆とか、思い込みとか、そういったものを全て排除して。
  •  はい。
  •  ロボットのいいところを活用して、ますますインプラント技術が進んでいくかと思います。それでは先生、ラジオのリスナーの方にメッセージをお願いできますか。
  •  はい。インプラント、いろいろな最新の技術などがありますが、今はまだその術者の技術がとても大事になってきます。インプラントは埋め込みだけではなく、その設計や基本的な外科的処置の方法が、大事なのです。そういったところに関しては、まだデジタルではどうにもならない部分がありますので、そういったところをクリニック選びの時には気をつけていただければと思います。また次回は、インプラント治療の具体的な手順についてお話しできればと思いますので、ぜひお聞きいただければと思います。
  •  今週もありがとうございました。
  •  ありがとうございました。
  •  DR. ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。