RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2019.10.2日放送

  • このコーナーは、松山中平歯科クリニックがお送りします。
    歯の健康について、松山中平歯科クリニックの中平健吾院長にお話をお伺いします。
    よろしくお願いいたします。
  • よろしくお願いします。
  • さあ、先月告知いたしましたように、10月は皆さんからの歯についての色んな質問をお受けするという月になっております。
  • 早速いただきました。松山中寺のY・Oさんからいただきました。「インプラントとはよく聞きますが、どんなものなんですか?また、いつ頃から始まったんですか?」かなり大きい話になりそうですね。
  • そうですね。インプラントっていうのはですね、元々歯科だけの用語ではなくって医科でもですね、例えばペースメーカーであったりとか、後は人工関節であったりとかですね、そういったものも大きくひっくるめてインプラントっていう風に言われていたんです。
  • はい。
  • 最近ではですね、我々一般の方もインプラントインプラントっていう風に使うのはデンタルインプラント、歯科インプラントっていうのが一般的になってきてます。インプラントっていうのはですね、歯が抜けたところに人工的な例えばチタンであったりとかそういった材料のねじを入れて、その上に土台を立てて被せ物を作って、抜けた自分の歯の代わりとなる第3の歯のような形で使っていただけるものですね。
  • はい。
  • このインプラントなんですけれども、いつぐらいに始まったかっていうとですね、1950年代の後半に、スウェーデンのブローネマルク教授っていう人がいるんですけども、お亡くなりになられたんですけども、その教授がウサギを使って実験をしていてですね、たまたまウサギの骨と実験用の器具がチタン製なんですけども、くっついたことを発見してですね、これはいいものだっていうことで歯科の治療に応用したっていうのが始まりになってます。
  • そこからですね、オッセオインテグレーションタイプという、骨とチタンが結合するようなインプラントがどんどんどんどん発明されていって、最近はネジ式で基本的にはチタンのインプラントっていうのが主流になっております。
  • 患者応用されたのもですね、1950年代後半にスウェーデンのブローネマルク教授が発見をして、大体10年後ぐらいに患者応用されてですね、患者第1号ですね。大体40年ぐらい、その患者さんが亡くなるまでお口の中でそのインプラントが機能していたという報告が上がってきてます。
  • 体にとって非常に違和感のあるものを入れるわけではなく、元々の体の持っている機能をうまく使う、使えるってことを発見してたわけですね。
  • そうなんですよ。今までこのブローネマルク教授が発見する前はですね、色んな金属、他の金属を使ってたんです。例えば、コバルトクロムとか色んな体に害のある金属を使っていたりとかですね、サファイア、人工ダイヤモンドを入れてみたりとかですね、いろいろ試行錯誤していた時代があったんですけれども、チタンと骨が害なくくっつくっていうことを発見してから一気にチタンが広まるようになりました。
  • 初期の患者さんが40年ももったってすごい確率というか、非常に馴染んだものだったわけなんですよね。すごい発見だったんですね。
  • 患者さんからですね、『インプラントって何年もつんですか?』っていう風に聞かれる事があるんですけれども、やっぱり最長だとブローネマルク教授が使った40年、45年ぐらいの経過があるよっていう風にお伝えはできるんですけれども、それ以上長くなるとなかなかまだそこまでデータが出てきていないのが現状です。
  • 一番最初の初期の頃よりもわかってることがどんどん増えてきて、インプラント自体も改良されていってるので、綺麗に使っていただければ一番最初のインプラントよりかは長くずっと使っていただけるものにはなってます。
  • 初期の頃で40年ということは、今だったらもうどんどん技術が発展してますので、もうほぼ永久的にっていう感じなんでしょうね。
  • では、続いての方参りましょう。
  • 松山溝辺のよごろうさんからいただきました。「どんな人がインプラントに向いてるんですか?私は、入れ歯をしてから5年たって、歯茎が弱くなっています。それでも大丈夫でしょうか?」というご質問です。
  • そうですね、どんな人にインプラントが向いているかっていうことは、基本的にはどんな方でもインプラントをすることができます。年齢も基本的には20歳を超えてからの方がいいかなと思いますが、それ以降であれば基本的にはどんなような方でもインプラントはすることができます。
  • うん。
  • ただ、インプラントには色んなリスクというか、害となる要因っていうのがあるわけです。
    例えば全身疾患ですね。問題がある方であったりとか、例えば糖尿病であったりとか。高血圧もそうですけど、喫煙されてる方は本当にインプラントで非常にリスクが高くなってしまうので、インプラントをする前に禁煙をされる方がいいかなと思いますが、それも絶対的に駄目というわけではなくてですね、インプラント自体もしっかり管理していただければ基本的には長く使っていただけるものではあります。
  • 入れ歯をすると、やはり噛む刺激っていうのが骨に伝わらなくなってしまうんですね。骨自体がやっぱりどんどんどんどん痩せていくことにはなってしまうんです。
    ただ、歯茎自体が弱くなっている、歯茎が下がってるというか、そういった状態になったとしても見えないところで骨がしっかりある方っていうのもやっぱりいらっしゃいます。
  • インプラントを入れるには十分な骨の高さや幅とかですね、見極めが必要になってくるかと思います。そのためにはCTで三次元的に骨があるかどうかっていうのはやっぱり事前に確認をして、骨があるようであればインプラントもできますし、骨がないようであれば人工的に骨を作るという方法もできますので、基本的にはどんな方でもインプラントっていうのはできます。
  • どのような人に向いてるかっていうと、抜く前、ご自身の歯のようにしっかり物が食べたいと思う人に向いてるかなと思います。
  • 歯の状態をしっかりと確認して、どういった方法が向いてるのかっていうことをきちんと説明してくださる先生のところに行くのが一番。
  • そうですよね。
    やっぱり治療方法というのはインプラントだけではないですから、やっぱりその人その人に合った治療法というのが絶対ありますので症例に合わせて。
  • ご高齢で骨が非常に少なくて骨を作らないといけないっていう場合だと、やっぱり結構負担が大きくなってしまうので、そういった方には無理をしてインプラントをするよりかは入れ歯でもいいんじゃないですかっていうようなご相談であったりとかですね。
    ブリッジであったり、それはお口の中の状態に合わせてやっぱり考えていく必要があるかなと思います。
  • 今月は皆さんからの質問にお答えしております。
    お話は、松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長でした。
  • どうもありがとうございました。
  • このコーナーは松山中平歯科クリニックがお送りしました。