DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。
2026.04.15日放送
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よろしくお願いします。 -
先生、今日は歯のトラブルについて伺いたいのですが、歯のトラブルというのは虫歯だけではないのですよね。 -
そうですね。実は最近多いのが、歯が割れるというトラブルです。虫歯ではないのに、急に痛くなったり噛めなくなったりするケースが増えています。 -
歯が割れると聞くと、そんなにはないかなと思うのですが、どのようなきっかけで歯が割れてしまうのでしょうか。 -
やはり一番の原因は噛む力ですね。歯というのはとても硬いのですが、力の掛かり方によっては割れてしまうということがあるのです。 -
顎の構造は、ハサミとすごくよく似ています。ハサミの付け根の部分が顎の関節になり、刃先が前歯のような感じになるのですが、いわゆるテコの原理とすごく似ていて、大きく口が開いている状態、つまり噛み合わせの高さが保たれている状態では、歯に強い負荷が掛からないのですね。 -
ハサミも大きく開いた状態ではそんなに力は掛けられないですよね。ただこれを少し閉じていって、ぐっとやると力が掛かると思うのですよ。歯もそれと同じで、噛み合わせの高さが低くなると、ぐっと力が掛かってしまうのですね。 -
なるほど。 -
そのようにぐっと力が掛かると、顎の関節もそうですし、支点の近く、つまり顎の関節に近ければ近いほど強い力が掛かりますので、やはり奥歯にはかなり負担が掛かってしまうのです。 -
何が言いたいかというと、噛み合わせが低くて、さらに食いしばって噛み合わせの力が強い方。こうした方は、すごく歯が割れやすいということです。 -
そのような方は要注意なのですが、そもそも噛み合わせが低くなる原因もあるのです。昔はかみ合わせがそんなに低くなかったのに、今は低くなってしまっているという方は、まず一つはすり減り。歯自体が元々の歯の形を呈していない、元々の歯の形を保っていない。 -
そうした場合、どんどん噛み合わせが低くなり、すり減ってすり減って、さらに噛み合わせの高さが低くなり、結果的に噛んだ時の力がどんどん強くなってしまう。そうしたことが起こってしまうのです。 -
前の方に力が掛かりすぎてしまうということですか。 -
前歯も一緒にすり減ってしまうのですよ。元々の噛む位置があったはずなのに、そこから全体的にすり減ってしまって歯の噛み合わせ全体が低くなる、深く噛んでしまうというような感じですね。 -
すり減る原因ですが、実は食事だけではそんなにすり減らないのです。日常的な噛み締め、食いしばり. そうしたことですり減ってしまうことが多いですね。上の歯と下の歯があたって噛んでいると、どんどんちびてきてしまって、どんどん噛み合わせ低くなりますよね。元々高さがあったものが、ギリギリギリギリ。 -
本当に歯がすり減るという感じですね。 -
そうです。5mm程度すり減ってしまうことはあります。 -
最初に永久歯が生えるのは6歳ぐらいです。例えば60歳まで使ったら54年も使っているわけですよ。身の回りでこんなに長持ちしているものはないはずなのですね。そう考えると、やはり毎日使ってすり減ってきてしまっていて、そろそろタイミングとしてはタイヤの交換と同じで、新しくしましょうね、ということが起こることは多いですね。 -
ただ、すり減っているというのは毎日のことなので、自覚があまりないのですよ。しかも、ご自身はその噛み合わせに慣れてしまっていますから、気づくことはほぼ無理です。その原因自体である食いしばりや歯ぎしり、噛み癖など、こうしたことも無意識に起こっていますので、気づくことはなかなか難しいということですね。 -
だからこそ大切にしたいというのはどういうことでしょうか。 -
噛み合わせをしっかり見るということです。噛み合わせの高さは適切なのか、力の掛かり方は適切なのか。どこに負担が集中しているのかということをしっかり見ておかないと、本当の意味での治療にはならないかと思います。 -
あの、カチカチカチ噛んでくださいとか、噛み締めてくださいとか、あれはそういったものを見てくださっているということですよね。 -
はい。カチカチ噛むのは、垂直にカチカチ噛んで、高さが適切に当たってきているかどうかというのを確認しています。バランス良くしっかり当たっているか、カチカチ噛んだ時にその噛む範囲が適切かどうかなど。 -
歯に当たる部分、噛み合う部分があんまり広すぎると、それはそれで負担が大きくなってしまうため、なるべく点になるように噛ますのですね。面同士で噛むと負担が大きくなりますから、点で噛ませて、その後に横にギリギリとか前にギリギリとかやるのです。 -
あ、やるやる。 -
それは、歯が横に動いた時にどこに負担が掛かっているのかというのを確認するのです。横にギリギリ動かした時に奥歯が当たるということは適切ではなくて、やはり奥歯で当てるとどうしても横揺れの力は奥歯への負担が大きくなってしまうので。 -
ですから、なるべく糸切り歯で力を逃がすのですが、人によって歯並びの問題で糸切り歯で逃がせないという方もおられますから、その場合は他の歯を使いながら上手いこと逃がしていきます。その調整がとても大事なところです。そうしたところをしっかり調整してもらえれば、10年後、20年後もご自身の歯を残しながら使っていただけるのではないでしょうか。 -
地味に緊張するのですよ、カチカチしてくださいと言われて。 -
同じところで噛めてるかなとか。 -
普段そんなの意識してやっていないから「こ、ここかな」みたいに。これで良いのかなと思いながら。 -
良いのです。何が良いのかというと、いろんなところで噛んでもらいたいのです、こちらとしてはね。たまに違うところで噛んでも良いのですよ。というのが、そこは当たる可能性があるところなので。もしそこで強い干渉が起こっているのだったら、やはりそれは取り除いたほうが良く、それはもう緊張せずに噛んでもらって全然大丈夫です。 -
気が楽になりました。 -
治療としては、今あるご自身の歯でも上手い具合にその力のコントロールができる位置を探していくということが大事になります。 -
それでは最後にメッセージをお願いします。 -
歯はやはり虫歯だけで悪くなるわけではありません。噛む力という要素は非常に大きい重要な部分です。もし歯が割れてしまったとか、詰め物が外れやすいとか、そうした方は噛み合わせを一度見直してみることをお勧めいたします。 -
次回は10年後に差がつく歯の残り方について伺ってまいります。中平先生、ありがとうございました。 -
ありがとうございました。 -
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。

この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。お話は松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長です。よろしくお願いします。