RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2026.02.11日放送

  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。
    この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りするコーナー、お話は松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • 先週は改めておさらいとして「インプラント治療の基礎知識」という内容で、インプラントとはどのような治療なのか、ブリッジや入れ歯との違いなど、分かりやすく教えていただきました。
  • はい。これまでもこの番組で何度かインプラントのお話をしてきましたが、一度しっかり整理してお伝えしたいと思い、先週は基礎のおさらいという内容でお話をさせていただきました。
  • そして今週のテーマが、「インプラントは誰でもできる治療? 向いている人、注意が必要な人」ですが、これはまた気になるテーマですね。
  • そうですね。実際に患者さんから多い質問のが、「自分にもインプラントはできますか?」や「年齢的にもう遅いですよね?」というような内容です。
  • はい。
  • まず最初に、今日はとても大切なことをお伝えします。インプラントは誰でも必ずできる治療というわけではないのです。
  • えっ、そうなんですか。どういうことなのか教えてください。
  • 少し誤解されやすいところなのですが、逆に言うと歯科医院に行って「誰でもできますよ」と言われる方が少し注意が必要です。
  • ほう。
  • インプラントは、顎の骨の中に人工的な根っこ、チタンのネジを入れていくわけですが、ある程度の骨の量と、質が必要になります。
  • 骨が少ないとできないのですか?
  • そのままでは、難しいケースがあります。ただし、誤解しないでいただきたいのは、「骨が少ない=即インプラントはできない」というわけではありません。例えば骨が少ない方であれば、骨を増やす治療を組み合わせることや、埋める位置や角度を工夫することで対応できる場合も多いです。
  • 他にも条件はありますか?
  • はい。歯周病の状態です。歯周病は日本人の多くの方が抱えている病気ですが、これを放置したままインプラント治療を進めた場合、インプラントの周りが炎症を起こしてしまうことがあります。「感染が移る」という状態ですが、そうなってしまった場合には、せっかく入れたインプラントも駄目になってしまいます。ですから、まずは歯周病の検査と治療をしっかり行った上で、インプラントを検討していただいた方が良いかと思います。
  • なるほど。他の病気がある場合はどうでしょうか。
  • これもとても大切で、糖尿病や心臓の病気、骨粗鬆症など、全身の状態によっては注意が必要なケースもあります。それから、服用されている薬も注意が必要な場合があります。ただ「持病があるから絶対にできない」ということではなく、もしご病気を抱えていらっしゃる場合は、主治医の先生と対診しながら、連携することで安全に手術が行えるかどうかを判断した上で治療を進めていくことが大切です。
  • では逆に、インプラントに向いている人というのは、どのような方なのでしょうか。
  • 大きく言うと、しっかり噛んで食事を楽しみたい方や、残っている歯をできるだけ守りたい方、入れ歯の違和感や不安がストレスになっている方などが、向いているかと思います。それから、一番大事になることは、治療後もメンテナンスに通えるということです。インプラントは入れて終わりではなく、その後のメンテナンスも見ていく必要のある治療方法ですから、メンテナンスに通えるということは重要な条件になります。
  • これから先の人生をどのように過ごしたいかということを考えた時に、インプラントが選択肢になるケースはとても多いかと思います。
  • 50代、60代の方が多いのかなというイメージがあるのですが、いかがでしょうか。
  • そうですね。やはり50代、60代になってくると、急に歯が割れた、歯周病で抜けたということが起こりやすくなります。それよりも前ですと、事故で歯を失うということなども起こりえます。
  • 実際にインプラントを受けられた方のエピソードを教えてください。
  • とある50代の患者さんがいらっしゃったのですが、「自分は糖尿病があるから、インプラントは無理だと思っていた」とおっしゃっていました。
  • 当院の場合は、基本的にはインプラントをされる方皆さんに血液検査を受けていただき、糖尿病、肝疾患、腎疾患など問題ないかどうか確認をさせていただきます。もし問題が見つかった場合には、かかりつけの内科や循環器科の先生と対診させていただき、相談しながら進めています。そういった経緯もあり、その方は無事にインプラント治療を行うことができました。
  • 糖尿病は、ご自身でのコントロールが非常に難しいものです。そのため、血糖値が高い状態で治療に臨んだ結果、その後に感染をしやすくなってしまうということもあります。糖尿病だとわかっている方は、一度きちんと治療してから治療を進めます。当院の場合はHbA1cという値を見ているのですが、その値を基本的に7以下にしていただいてからインプラント治療に臨むようにしています。ご自身での食事での改善が難しい場合は、内科に行っていただいてお薬も飲みながら、数値を安定させていくことが大切です。
  • なるほど。
  • せっかくインプラントを入れようと思っても、そのせいで大変な感染をしてしまうと後が大変ですので、やはり最初の検査はとても大事です。その方はインプラント治療を問題なく終え、今では硬いものも避けずに食べられる、外食が楽しくなったと、とても喜ばれております。
  • 先生のクリニックでは、どのようなことを大切にして判断していらっしゃるのでしょうか。
  • 当院では、インプラント治療に関しては「できるかできないか」ということももちろん大事だと考えていますが、そのことだけではなく「今やるべきかどうか」ということも重視しています。インプラント治療を無理に勧めることはありませんし、先ほど言ったように、インプラント治療は顎全体の治療の中の一つの選択肢なのですね。もしインプラントができなかったとしても、入れ歯やブリッジを選択する方もおられますし、インプラントのみにこだわる必要はないかと思います。ただ、インプラントに関しては、お食事もしっかりできますし、取り外しもご自身でしなくて済みます。今までと同じような形でお食事を召し上がっていただけますので、非常に良い治療かと思いますが、それは患者さんと私とで話し合いをしながら決めていければ良いかなと思っております。
  • ではリスナーの方へメッセージをお願いします。
  • インプラントは確かに簡単な治療ではありませんが、正しい診断と計画、術者の腕も大事になってきます。それらが揃えば、人生の質を大きく変えてくれる治療でもあります。「自分は対象なのかわからない」「できるのかわからない」と思っていらっしゃる方こそ、一度きちんと相談をしていただければと思います。
  • 次回は「インプラント治療の流れと期間、痛みや不安について」をテーマにお話しいただきます。先生、来週もよろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。