RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2024.05.22日放送

  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りするコーナー。お話は松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • 今週は歯科の中の専門職のお話をお伺いしていますが、今日はどういった内容になりますでしょうか。
  • 今日は、「歯科技工士」さんの仕事についてお話をさせていただこうと思います。
  • お願いします。
  • 歯科技工士さんと言うと、被せ物を作る人かな、というイメージがあるかと思います。
  • 私の中では「職人」というイメージです。
  • その通りです。本当に職人です。患者さんの被せ物を作ることが主な仕事ですね。被せ物以外でも、入れ歯や歯の土台など、歯科治療に関わる様々な物を作る仕事が歯科技工士さんです。
  • はい。
  • 患者さんの被せ物を作ることができるのは、歯科医師、もしくは歯科技工士と決まっています。つまり、それ以外の人は歯を作ることはできません。歯科医師は診療があるので、歯科技工士さんが被せ物を作るということが一般的です。歯科技工士さんが院内にいる場合もあれば、「歯科技工所」という歯科技工物製作所に外注する歯科医院もあります。
  • なるほど。
  • 当院の場合はですね、院内にも歯科技工士さんが常駐していて、例えばインプラントの被せ物の修理などを即日で対応できるようにしています。また、当クリニックには技工士さんは一人しかいないため、歯科技工所に被せ物を外注するということもあります。
  • 先生、技工士さんにも資格が必要なのでしょうか。
  • 歯科技工士も国家資格です。歯科医師も国家資格ですし、衛生士も国家資格、技工士も国家資格です。技工士さんは技工士の専門学校を出て、国家試験を受けて合格して晴れて歯科技工士さんなんですが、歯科医師と同じように、卒業したら一人前かと言ったらそういうわけではないですね。
  • ほう。
  • 技工士さんの仕事は非常に細かい作業になりますので、例えばプラモデルのような、何か物を作ることが好きな方に向いている職業かなと思います。歯科技工士さんは金属を溶かして鋳型に流し込むような金属加工、陶材、セラミックを焼いたり盛ったりという作業が多いです。
  • なるほど。
  • 最近では、コンピューターを使用することも増えています。元々歯科技工士の仕事は「3K」――「きつい、汚い、危険」というふうに言われてきていて。ただコンピューターが使えるようになって、CAD/CAM(キャドカム)というものが普及していくようになり、これが少しずつ改善されてきています。
  • ここでもデジタル化が進んでいるのですね。
  • 当院では、金属を溶かして鋳型に流すという「鋳造(ちゅうぞう)」という作業は全くなくなりました。ゼロです。これには、材料の変化もあるのですが、一番は患者さんの意識が少しずつ変わってきたということも大きな要因ではないかなと思います。
  • どのようにですか。
  • 保険の金属には、様々な金属が混ざっています。よく使われるものが、いわゆる「金銀パラジウム合金」というもので、金、銀、パラジウム、それからニッケルなど、たくさんの金属が混ざった合金です。中には、こういう金属にアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますし、長年使うことで金属アレルギーを発症してしまうという方もおられます。
  • そうなんですね。
  • そういったものを好まない方は、今お口の中にある金属を白い被せ物でやり直す方が多くなっています。若い方は虫歯の本数がそもそも少ないため、被せ物・詰め物をする本数も減ってきます。ですから「少数本なら白い被せ物で治したい」というふうに考える方も増えてきたかなと思います。
  • 確かにそうですね。大きな口を開けて笑った時に奥歯でキラリ、よりは、白い被せ物の方が自然に見えますものね。
  • そうですね。「10本全部」って言ったら大変ですけど、「1本、2本だったらお金をかけてもいいかな」というふうに考えられる方が増えてきたように思います。
  • そういったものは、鋳型に流すような必要はないということですね。
  • そうですね。そういう場合は最近では「ジルコニア」という素材を使うことが多いです。そのジルコニアというのはコンピューター上で設計を行い、コンピューターが削り出して、それを焼くというような感じです。焼いたものにさらに色付けをしたり、そこに陶材を盛ったりという場合もあります。
  • 窯元さんみたいですね。
  • いや本当にそうですね。やってることはそんな感じです。
  • 「焼く」というイメージがなかったです。
  • 「被せ物焼いてる」って思わないですよね。8時間ぐらいかけて焼きますよ。
  • ええーっ! 本当にその、陶器のような磁器のような……。職人さんだ、やっぱり。
  • そうですね。技工士さんは、噛み合わせに関する知識も当然備えています。顎全体の被せ物の治療の時は、理想的な噛み合わせに戻すというのがとても大切なのですが、歯の形や噛み合わせの場所、歯ぎしりをした時にどのように当たっていくのか、歯を長持ちさせるための噛み合わせなど、様々な知識を総動員させながら被せ物を作っていくというのが技工士さんです。色彩感覚もとても大切で、アンミカさんじゃないですけど、「白は200色以上ある」ので。
  • はい。
  • この微妙な色の違いを見分ける。歯は透明感がありますし、彩度・明度などたくさんのことを見極めて歯を作っていく必要があります。患者さんは、歯を作っている間ずっと横にいてくれるわけではないですから、色を患者さんのお口の中で確認したり、撮影した写真で確認をとったりしながら、それを患者さんがいないところで作らないといけない。それを再現していくという技術が、もう本当に職人技です。
  • 技工士さんは、アンミカさんが「白は200色」って言った時に「うん、そうだな」って思ったと思います。大きく頷かれたかと思いますが。
  • 本当にそうだと思います。本当に「白」と一言で言ってもいろいろな白がありますよね。中には「これは白なのか?」という色もあったり。技工士さんが歯を作る時に、白だけではなく、白にオレンジを混ぜたり、青や赤を混ぜたりと、たくさんの色を混ぜながら、その患者さんの歯に合った色を作っています。
  • 私たちが治療に行った時に歯を入れてくださる時はたぶん技工士さんもそばにいてくださるんじゃないかなと思うんですけれども、なかなかお会いする機会はないですよね。
  • ないですね。裏で集中して作業をしていますので。色は実際に技工士さんが見てくれるほうが合わせやすいですから、色を合わせる時にはなるべく立ち会ってもらうようにははしています。
  • お会いする機会はないんですけれども、「尊敬しています」とお伝えください。
  • はい、伝えておきます。歯科治療はやはり歯科医師だけではどうしても成り立たちませんから、みんながチームとしてやっていく必要があると思っています。
  • 「いつもありがとうございます」とお伝えください。今週もありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • 「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。