RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2024.02.14日放送

  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りするコーナー。お話は、松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • さて先生、今週も「歯の根の治療」についてお伺いできればと思います。
  • はい。今日は、「歯の神経ってどんなもの?」というお話をさせていただこうかと思います。「歯の神経」というと、なんとなく「虫歯になったら痛むかな」というような感じで、あまり意識したことないかなと思うんですが。少し説明させていただくと、歯の中に「歯髄腔(しずいくう)」という空洞があり、その中に「歯髄(しずい)」と呼ばれる、いわゆる歯の神経が通っています。この歯髄腔の中は、歯髄、つまり歯の神経以外にも、血管が通っていまして、歯の神経も、そして歯自体もそうなのですが、血管から栄養分をもらっていると言われています。
  • はい。
  • 歯というのはとても硬い組織ですよね。その硬い組織に守られた歯髄というのは、通常、無菌状態が保たれていて、神経細胞の変性が非常に少ないと言われています。いわゆる「宝箱」みたいなものなんですね。
  • へえ、もう全てが、私の基礎が全部入っているというか。
  • おっしゃる通りです。ですから、その性質から、例えば親知らずの神経細胞が再生医療に使われるということもあります。
  • ええー!
  • きれいに抜いた歯、そういったものは中に神経が残っていますので、それを再生医療に使うということも可能になってきた時代ではあります。
  • はい。
  • 例えば、「親知らず抜きましょうね」と言われて、歯自体を削って抜いたものも使えはするらしいのですが、まっすぐ生えていて削らずに抜ける親知らずをそのまま抜くという場合だったら、冷凍保存などすることもあるのです。
  • ほう。
  • 「歯髄バンク」のようなものですね。
  • もしかしたら体の中で一番というか、唯一、無菌のまま。
  • そうです。しかも神経の細胞が変性していかないということで、とてもいいものではありますね。
  • ええー、大切にしよう。虫歯にならないようにしよう。
  • そうですね。もし将来、例えば自分の肝臓が悪くなったとかいう時に、それで再生するとかということも夢じゃないかなと思います。
  • 良いですねえ。
  • 話を戻しまして、歯に痛みが出る場合は、この歯髄に刺激が加わってしまうことが原因になることが多いのですが、知覚過敏も歯髄に刺激が加わることによって痛みが出ると言われています。
  • はい。
  • 知覚過敏によって痛みが出る場合は、ほとんどの場合、根っこの治療を行う必要はないのですが、虫歯が進行して神経まで達してしまった場合には、根っこの治療を行わないといけないことが多いです。体にできた切り傷の時は、自然に塞がっていくものですよね。感染してそのままということはないのですが、歯の根っこは、抜いた歯を見たことがある人はあまりいないと思いますが、根っこの先は本当に小さい点みたいな感じなのです。
  • はい。
  • そこに神経と血管が通ってきているのです。例えば虫歯が神経まで到達して感染してしまった。そこで炎症が起こるわけですね。そうすると体はどんどん白血球を送ろうとして戦おうとするのですが、血管が細すぎて詰まっちゃうんですね。そこまで行けなくて、そこで神経が死んでしまうわけです。血流が良くなくて。
  • ええー。
  • そして戦いに負けてしまって根っこの先に膿の袋を作っていくと。そんな流れですね。
  • はい。
  • この無菌状態が壊れてしまった状態になると、根っこの治療をしましょうとなります。この状態が続くと、疲れが溜まった時に歯の根っこがうずいたり、噛むと痛みが出たり、歯茎にプツッと膿の出口ができてしまったりといろいろな症状が出てきてしまうので、根っこの治療をして感染してしまった組織を取り除いていくというものが根の治療ですね。
  • 歯の根は基礎だというふうに教えていただきましたけども、それこそもしこれがお家だとすると、シロアリですよね。
  • おっしゃる通りですね。
  • 放っておいたらいけないですよね。
  • そうです、そうです。そのままにしておくとどんどん被害が広がってしまうので、なるべく早く治療する。よくね、皆さんいらっしゃるんですよ。「虫歯かなと思ってすごく痛かったんだけど、3日ぐらい我慢したら痛くなくなった、治ったよ」って言われることがあるのですが、治ってないんですよ。神経が死んだだけなのです。
  • うわー、聞きたくなかったー。
  • 根っこの治療は自然に治ることはゼロです。しっかりと感染したところを取り除かないと良くなることはないですね。痛みがなくなったのは神経が死んだからで、その後ずっと放置しておくと今度は腫れてきます。腫れて「ああ、1週間ぐらい痛かったけど我慢したら治ったよ」って言われるのですが、それは骨の中に膿が溜まって、それが膨らんでる時が一番痛いのです。膨らんでどんどん骨を溶かしていき、膿の出口をほっぺや歯茎に作ってくるのです。膿が出ていくと圧力が減るので痛みがスッーと引いてくるんですね。そして「あ、治ったよ」と言われるのですが、実は治っているわけではないのです。どんどん骨を溶かしている状態で、それを放置しておくと、今度は歯がグラグラして抜かないといけないというような状態になってしまいますから、なるべく、やはり早い時に治療することで本当に楽なのです。
  • ええー。
  • ですから、違和感があったらきちんと歯医者さんに行く、痛みがあったら行く。そしてしっかり根の治療をするということがとても大事ですね。また、初めての根っこの治療よりも、2回目以降の根っこの治療の方が治癒をする確率がずいぶん下がってしまうという研究があります。
  • あら。
  • ですから、一番最初の根っこの治療、これがとても大事なのです。そこで感染させないように根っこの治療を終えさせるということがとても大事になりますので、なるべくきれいな状態で根の治療ができるクリニック選びということがとても大事になるかと思います。
  • 治療法については、先生また次回お伺いしてよろしいですか?
  • そうですね、はい。またお話しします。
  • お願いします。DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。