DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。
2019.05.8日放送
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よろしくお願いします。 -
今月は、中平歯科グループの本丸であります。インプラントについて、お話をお伺いしておりますが、先週は、歯が無くなったら、まあ、どういう治療方法があるのかということをお伺いいたしました。 -
はい。 -
今日はですね。インプラント治療に絞って、これのメリット・デメリットについてお話をお伺いしたいと思います。
まず、インプラント、これは何でできてる物なんですか? -
そうですね。
まあ、各社、いろんなインプラントメーカーがあるんですけれども、今の主流としては、やっぱり、チタン100%の純チタンで、作られることが多いですね。 -
口の中に入れてても影響ない素材なんですか? -
そうですね。
よく、金属アレルギーとかも気にされる方がいらっしゃるんですけれども、チタンは本当に、体に害を与えない素材でできてます。金属というか、人の体には異物を排除する機能っていうのが備わってるんですね。異物が入ったときの体の反応として、3つあります。
一つはですね、異物だと思って、排除、排泄しようとする、あの、働きですね。
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はい。 -
もう一つはですね、体の中にあっても放置してくれる。体が、まあ、異物と認識しないというパターンですね。
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ええ。 -
そして、残る一つがですね、体が積極的に取り入れようとします。
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はい。 -
その中で、チタンというのはですね、体の中にあっても、認識しないような素材なんです。 -
うーん。 -
そういった意味でですね。非常に金属アレルギーっていうのが起こりづらいですね。まあ、世界的にも数例、報告はあるんですけれども、それもまだ、そのエビデンスというかですね。そういったものは、確立されていません。
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はい。インプラント治療の歴史ってのはどんなものなんでしょう。
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そうですね。あの、インプラント治療が始まったのはスウェーデンのブローネマルク教授っていう方が1965年に初めて、患者さんに、チタン製のネジ型のでインプラントっていうのを用いたことに始まります。
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はい。 -
ただ、これはですね、現代行われているネジ式のインプラントというのが始まったのが、その頃という話です。 -
ふうん。 -
実際、一番最初はですね、マヤ文明のときに貝殻ですね。これがあの、顎の中の骨に埋まっていて、それがしっかり使われていたというのが始まりという風に言われてます。 -
古代の方も、やっぱり、歯はどうしても再建したかったんですね。 -
そうですね。はい。しかもですね、貝殻っていうのはですね。先程お話しした3つの反応の中で、結合するっていう、取り込むっていう素材なんですね。
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ほうほう。ええ。 -
まあ、非常に骨の成分とあの貝殻の成分が似てるっていうのもあって、結合して、しっかり食べられた、という痕跡もあるぐらいです。 -
へええ。なるほど。インプラント、まあ、一番この近代的なものを最初にしたのが1965年なのですよね?
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そうですね。 -
で、もちろん上手くいったということなんですね。 -
はい。そもそもブローネマルク教授がですね、うさぎのすねにチタン製の顕微鏡を取り付けて、実験が終わって外そうとしたらくっついてしまって剥がれない、外れないというところから、チタンと骨がくっつくというのを偶然見つけました。
このことから、チタンと骨ってくっつくんだっていうところに気づいて、歯の方に応用しようという風になり、1965年にネジ式のインプラントを患者さんに埋め込みました。
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ええ。 -
この患者さんは、2006年に亡くなったのですけれども、その間、41年間ずーっとインプラントを使っていただけてた、ということですね。 -
41年…。 -
はい。 -
へーー。もつんですねえ。
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そうですね。患者さんにもですね。
『インプラントってどれぐらいもつんですか?』という話をされるんですけども、1965年に初めて入れたインプラントも、41年間もった話をします。 -
ううん。 -
今は、特に研究も進んでですね。ネジの形であったりとか、えーまあ材質のまあ加工であったりとかですね、そういったのも向上して、それ以上には機能するとは思います。 -
そうですね。 -
はい。 -
このインプラントのまあ、作りといいますか、構造って、どういう風になるんですか? -
インプラントっていうのはですね、歯の部分が大きく見えてしまうというか、目立つので、そこに注目がいきがちなんですけれども、まず、骨の中に入っている、まあインプラント体っていわれる、あのネジの部分ですね。 -
ええ。 -
それにアバットメントという土台がくっついて、その上にあの、上部構造という被せ物ですね。
そこが、口の中で見えている部分にはなるんですけれども、この三層構造になってます。 -
しっかりしてるんですね。 -
そうですね。こういう風な、その先ほど言ったアバットメントっていう土台をかましているとですね。
例えば、何かしらの問題があったときに、他のところが、そのかばってくれてるじゃないですけど、顎の骨の中に入れたネジが直接割れるとか、そういったことではなくて、それまでの構造物で力を分散したりとか、そういったこともできます。
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へーー。インプラント治療ですけれども、このメリットはどういったところでしょうか。
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そうですね。前回もあのお話したようにですね。インプラントのメリットっていうのは入れ歯のように取り外しではなくて、しっかり固定をされていて、両隣の歯を削ることがなくて、自分自身でも立つことができること。
それが、大きなメリットですね。
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他の歯に迷惑をかけることなく、しっかり長持ちすると。 -
そうですそうです。はい。 -
デメリットはやはり、金額がちょっと高いことですか?。 -
そうですね。自費治療になるので…。
まあこればっかりはその、価格の決め方なんかも、その医院によってやっぱり違いはするんですけれども、材料とかですね。あとはまあ、そのドクターのまあ腕であったりとか。そういったもので、あの金額が決まっていくと思います。インプラントのデメリットは、
自費治療で、保険が使えないということで、『治療費が非常に高額になってしまう』ということ、
後は、『外科的な処置が必要なところ』、
『治療の期間がちょっと長くなってしまう』というところがになるかなと思います。
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金額的な負担も大きくなることもありますので、やっぱり、信頼のおける歯科医を選ぶという、ものすごく大事になってきますよね。 -
そうですね。インプラントというのはですね、外科処置だけではなくてですね、その上の被せ物を作るのにも、やっぱり技術がいります。
なので、例えば、普段インプラントをされてない先生がインプラントをするというのは、やっぱりちょっと不安が残るかなっていうのはありますね。 -
うーん。中平先生は、これだけキャリアもあって、症例数も多い中でも先月ですね。
豚の頭を丸々買ってきて。 -
はい。 -
みんなで、医院のみんなで、豚の頭を使って、こうリアルな治療の練習をしたり。 -
はい。 -
もうほんとに、日々まあ練習といいますか、研究といいますか、欠かさないですよね。 -
はい。 -
そういう姿勢でないと、なかなかインプラントをきちんとやることができないと、そういうことなんですね。 -
そうですね。やはり、人間は忘れますからね。どうしても、まあ手技もそうですけれども、知識も蓄え続けていないとですね。
やっぱり、患者さんにも、不利益が被ってしまいます。 -
うんうん。 -
特に外科処置が伴うインプラントっていうのは、かなり勉強もしておいたほうがいいかなと。 -
うんうん。
お話は、松山中平歯科クリニックの中平賢吾先生でした。どうもありがとうございました。
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ありがとうございました。 -
ありがとうございました。

松山中平歯科クリニック院長の中平賢吾先生です。よろしくお願いいたします。