DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容
当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。
2019.04.24日放送
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よろしくお願いします。
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今月は、歯周病についてたっぷりとお話をお伺いしておりますが、
じゃあ、私はかかってるのかどうか?というのをチェックする方法はありますか? -
そうですね。
やっぱり、ご自身で歯ブラシとか、毎日のメンテナンスをしていただくなかで、何かおかしいな、という風に気づくときがあると思います。
そういったときに使える、チェックリストって作ってきたので、ちょっとお話をさせていただければと思います。
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はい。
じゃあ、みなさんゆっくりと聞いて、ちゃんとチェックしましょうね。
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まずはですね、
『虫歯でもないのに、冷たい飲み物が歯に染みる』
『歯ぐきが赤くなってしまっている』
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赤いのは、どこで比べればいいんですか?
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全体的に赤くなってる場合もありますし
一部分だけ、例えば、他の歯ぐきに比べて赤くなってる感じっていうのもあります。
まあ、歯ぐきの色は人によってそれぞれなので、タバコを吸ってる方はけっこう黒くなってしまったりとかもありますが、なんか、赤っぽいなと思ったら、やっぱりちょっとおかしなサインだと思います。
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はい。
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後は、
『歯が浮いたような感じがある』疲れたときとか、そういったときに、歯がなんか浮いた感じがするなっていう違和感というかそういったことがある方、とかですね。
まあ、それはまあ歯周病に限った話ではないんですけれども、歯が浮いたような感じがある場合は、やはりそこの歯に何かしらの悪い影響が出てるサインだと思います。
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はい。
4つめは?
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歯を磨くとですね。ときどき出血する…これよくあると思うんですね。
磨いてて、あれ出血したなと思って、たとえば、まあ、2,3日しっかり磨いていただいて、それでも出血する、場合は歯周病の可能性が非常にやっぱり高いですね。 -
はい。
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後は、
『口臭が気になる』ご自身で長らく口臭を気になるという方はいらっしゃらないんですけど、多くの場合はですね、他人から指摘されることが多いです。
特に小さなお子様がいらっしゃる家庭。「なんか、おばあちゃん口臭いよーとかですね。」子どもは、純粋なんでけっこう言うんですよ。 -
そうですね。
はっきり言ってくれますよね。
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はい。
口臭がですね、歯周病に由来しているものもあれば、例えば、にんにくを食べた後とか、けっこう臭いがあるように、歯周病ではなくっても口が臭い場合もやっぱりあるので、それはやっぱりあの見極める必要がありますけど、そういった場合も、歯医者に来ていただければ、歯周病かどうかっていうのは調べることができますから。気になる場合は、いらしていただければと思います。
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口臭、そして、次は何でしょう。
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後は
『食べ物が噛みづらい。』これはもう、かなり進行してるんじゃないかなあと思います。噛んだときに歯が動いて噛みづらいとか、力が入らないとか。
そういったことがある場合は、歯周病の可能性が非常に高いですね。
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そんなことがあるんですか?
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ありますね。
歯ってやっぱり動くものなんですね。歯周病じゃなくても絶対動くんですけども、以前に比べて、やっぱり、歯がだいぶ動いているとか。
この前もお話したように、歯が抜けたまま放置してしまって、歯が寄ってきてしまって、動いているとかですね。そういった場合は、一緒に歯周病が進行してる可能性が非常に高いです。
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うーん。
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そういった方は、やっぱり一度、歯医者に行かれたほうがいいかなと思います。
歯ぐきからですね、血や膿が出ることがあるっていうことですけども。
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ええ。
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膿が出始めたら、もう、けっこう歯周病、進み始めてる証拠かなと思います。歯ぐきの中に感染が起こってしまって、歯ぐきを押すと膿が出てくるとかですね。
やっぱり、そういう場合は歯周病が、あの進行している可能性があります。
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その後も痛いんですか?
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痛くないことが多いですね。
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膿が出てもですか?
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はい。
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痛くないことがあるんですね。
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逆に膿が出るとですね、痛く無くなる可能性が高いです。
ちょっと、歯周病から外れるんですけど、根の先の病気があってですね、歯の根っこが感染してしまって、根の先で膿を作ることがあります。その膿っていうのはですね、骨の中でどんどん増えていくんですね。なので最初のうちは骨が圧迫されてですね、どんどんどんどんやっぱり膨れていくので、それでお痛みが出ます。
しかし、最終的には骨を破って膿の出口を歯ぐきに作ってくるんです。
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うわあ…。
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そうするとですね、痛くないんですよ。膿の圧が抜けてしまいますので。
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へえーーー。
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なので、膿が出てくるとですね、痛くないことが多いんですけれど、膿が出るのはやっぱり良くないし、そのまま放置しておいても良くはならないので、膿が出たら必ず歯医者に行ったほうがいいですね。
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その次はどんなチェックポイントでしょう?
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『歯が長くなったように感じる』
歯は、まあ、長くなることはないんですけれども、歯ぐきが下がって歯が長くなったように見える、というのがチェックリストの一つではあります。
どうしても、歯周病が進行するとですね、骨が下がってきて、骨が下がると一緒に歯ぐきも下がります。
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はああ。
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そうなってくると、歯がぐらついてきたりとか、あります。
歯周病の治療をした後でもですね、歯が長くなったような感じがやっぱりします。
歯周病の方の場合はですね、歯ぐきが腫れていることがなのです。このような方は、汚れを取って、感染をなくすとですね、歯ぐきが引き締まってきます。
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ふーーん。
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そうするとですね。
もともと歯ぐきが腫れてて、上まであったのですけど、それが引き締まると、歯が長くなったように見えるので歯周病進行したんじゃないかな?と思う方もいらっしゃるいますが、それは、歯周病が治って、健康な歯ぐきになった証拠ではあります。
なので、まあその見極めというのが大事ではあります。
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続いては?
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そうですね。
『歯ぐきが赤紫色に腫れている』
指で押すと、ほぼ確実に動きます。
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はああ。
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沈むことがあります。歯が。
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そうですか…。
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そうなってくると、歯を残すことが困難になってくるので、「歯医者に行ったら歯を抜かれる」と思いながらですね。
赤紫色になって、歯が動いていても、歯医者に行かない方がいらっしゃるんですけど、そこまで進行してしまった歯というのは、抜いたほうが、逆に、ご自身の体にとっては、良いことがほとんどですね。
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あと、2つのチェック項目は?
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『歯ぐきがぶよぶよしているということ』
赤紫色に腫れて、まあぶよぶよするっていうことがほとんどなんですけど、基本的に歯ぐきって引き締まってるもので、触っても全然、というよりあんまり動かないんですけれども。
やっぱり、「何かぶよぶよしていて、なんか変な感じだな」、「触ったらなんか違和感あるな」という方は、やっぱり歯医者に行ったほうがいいかなと思います。
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そして、最後のチェック項目は?
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『指やベロで歯を押すと歯が動く』
ちょっとの動きはですね。実はあります。健康な方でもですね、0.1ミリとか0.2ミリぐらいは、歯が動きます。
歯というのはですね、骨の中に埋まってますが、骨と歯の間っていうのは、実は少しすき間があります。歯と骨って、結合してるわけでは無いです。
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ふーーん。
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歯と骨って、あの細い繊維で繋がっているだけなんです。なので、歯というのは基本的には動くものなんです。
ただ、その動く程度がですね、あまりにも動きすぎると良くないです。それは、歯周病が進んでいるという証拠なので、他の歯に比べてたくさん動く場合は、やっぱり歯医者で診たほうがいいかなと思います。
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ちょっとでも気になることがあったらね。
相談に行かれるといいですよね。
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そうですね。いいと思います。
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松山中平歯科クリニックの中平賢吾先生でした。
どうもありがとうございました。
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ありがとうございました。
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このコーナーは、松山中平歯科クリニックがお送りしました。
歯の健康についてのお話は、松山中平歯科クリニック院長の中平賢吾先生です。
よろしくお願いいたします。