RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2025.09.17日放送

  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。歯の健康についてお送りするコーナー。お話は、松山中平歯科クリニックの中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • さて、先生。今月は「歯の豆知識シリーズ」ということで、毎回身近なお話をしていただいていますが、今日のテーマは「歯ぎしり・食いしばり」ですね。
  • 実は、歯ぎしりや食いしばりというものは、自覚がないまま行っている方が非常に多いのです。歯ぎしりや食いしばりをすることによる影響は想像以上に大きく、歯や顎へのダメージ、そこから肩こりや頭痛まで引き起こすこともあります。
  • でも、その歯ぎしりと食いしばりはどのように違うのですか。
  • そうですね。歯ぎしりと食いしばりは似ているようで少し違いますので、そのことについてお話をさせていただきます。歯ぎしり、専門用語で言うとブラキシズムというのですが、この歯ぎしりは寝ている間などにギリギリと歯を擦り合わせるような動きですね。食いしばりは、上下の歯をグッと強く噛み締める癖です。寝ている間も起こりますし、日中、起きているときにも起こりやすい癖になります。
  • なるほど。この歯ぎしりや食いしばりの原因というと、どのようなことなのでしょうか。
  • 原因は色々ありますが、やはり一番多いのはストレスや緊張などがですね。他には、集中しているとき、例えば息が止まるような精密な作業をしているときなどに、自然と噛み締めていることがあります。それから、噛み合わせの不調和ですね、歯を当てていないと安定しない、睡眠の質が低下してしまっているなどです。たとえば寝不足が続いたり寝具が良くなかったりすることで睡眠の質が低下して、歯ぎしりをしてしまう。それから全身の筋肉のバランスの問題など、そういったところが色々と関係しながら歯ぎしり・食いしばりが起こってくるわけです。
  • 本当に原因は色々あるのですね。確かに私もパソコン作業やスマートフォンを見ているときなど、何か集中しているときに無意識に噛み締めている気がします。
  • そうなのです。日中に食いしばりをしている方というのは非常に多くて、このラジオでも以前お話しした「TCH(Tooth Contacting Habit)」、上下の歯が接触しているという癖なのですが、実際に診療のときに「この方は食いしばっているな」と見てわかるサインが結構あります。
  • 歯ぎしりのサインに気づくには、どうしたらよいでしょうか。
  • 歯ぎしりの場合は、例えば明らかに歯がすり減っているという方ですね。不自然に歯が欠けてしまっている方がいらっしゃいます。例えば、横に歯を動かしたときに、ピタッとその削れているところに合わさるような。
  • ええ。
  • それから、よく歯が欠けてしまったり、頻繁に詰め物が取れてしまったりする方。歯が欠けるというのも、噛み合わせの不調和の部分が欠ける方もいらっしゃれば、歯と歯茎の境目が欠けてくるという方もいらっしゃいます。知覚過敏の原因でもありますが、歯と歯茎の境目が欠けるのは、昔は歯ブラシを強く当てすぎているせいではないかと言われていました。しかし、最近はその部分も歯ぎしりで欠けてしまうと言われています。
  • 思い当たります。
  • そうですか。あとは顎が疲れてしまう、ベロの横や頬の内側に歯型がついている。こういった症状があれば、歯ぎしり・食いしばりの疑いが強いかなと思います。
  • これは放っておくとどうなるのですか。
  • 歯ぎしりや食いしばりを放置すると、歯がどんどんすり減って噛み合わせが崩れていく、そして噛み合わせが少し低くなってしまう方もいらっしゃいます。そうなると、歯に負担が大きくなったり、顎の関節に負担が大きくなったりして、色々なところに痛みが出てくる方もいらっしゃいます。それから、歯ぎしりや食いしばりをすることで、根っこの方にヒビが入ったり、歯の上の部分にヒビが入ったりして、完全に割れてしまうと抜歯になってしまうこともあります。
  • これはサインを見逃してはいけませんね。
  • そうですね。なかなか普段は気づかないものではあるので、放っておくことで気づいたときにはもう歯を抜かないといけないことも少なくありません。
  • 怖いです。対策方法を教えていただいてもよろしいですか。
  • 基本的には二つの方法からの対策をします。一つは夜寝ている間の対策。これは本当に無意識なので、ご自身の力でどうすることもできません。ですから、そういった場合には「ナイトガード」という寝ている間に使うためのマウスピース、これを使っていただくことが割と多いです。歯科医院で型取りをして作るマウスピースで、例えば横に歯を動かしたときに引っかからないように、歯に力がかからないように作るようなものです。これは保険適用で作ることもできますので、歯医者さんに相談していただければと思います。
  • なるほど。
  • そして、もう一つが日中の食いしばりの対策なのですが、日中の食いしばりというのは、やはり気づく習慣が鍵になります。今までは食いしばりの自覚があまりなかった方が、この話を聞いて「もしかしたら、食いしばっていたかも」と、まず気づくということが大事です。そしてパソコンやスマートフォンを触っている間に、上下の歯が当たっていないかというのを意識的にチェックするのは非常に大事です。その手助けとして、例えばパソコンやよく見る場所、キッチンなどに「歯と歯を離す」という付箋を貼っていただいて、それを見るたびに歯と歯が当たっていないかチェックするということは、非常に良いことだと思います。
  • 自分へのメッセージを目につく場所に貼っておくということですか。なるほど。ただ、このことについては、上下の歯は常に軽く当たっているものじゃないかと思っていらっしゃる方も多いと思うのです。
  • 実は、安静時、つまり何もしていない時は、上下の歯は1から2mm程度、開いているのが理想です。これが自然なのですが、やはりストレスや集中しているときなどは無意識に噛み締めている方が多いかと思います。
  • 安静時には上の歯と下の歯は噛んでいないのが自然な状態なのですね。
  • そうですね。
  • 私も気を付けてみます。では先生、リスナーの皆さんへメッセージをお願いできますか。
  • 歯ぎしり・食いしばりは、放っておいていい癖ではありません。ですが、気づいて対処をすることで、しっかりとコントロールできる習慣でもあります。ナイトガードや生活習慣の見直しで、歯と体の健康を守る第一歩になるかと思います。気になる症状がある方は、ぜひお早めにご相談いただければと思います。
  • 来週はいよいよ9月の最終週です。テーマは「甘いものが好きでも虫歯になりにくい人の秘密」。これも先生、気になりますね。
  • 体質や唾液、食べ方の工夫などで虫歯になりにくい人というのは少し秘密があるので、ぜひ楽しみにしていただればと思います。
  • 先生、今週もありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。