DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。
2025.08.20日放送
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DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。お話は、松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。 -
よろしくお願いします。 -
今月は、先生のご家族の経験から抗NMDA受容体脳炎についてお話しいただいていますが、今日は、もし大切な人が急に性格や行動が変わったらどのようなことに注意すればいいのか、そのポイントを教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。 -
よろしくお願いします。まさに今回妻の症状の変化を目の当たりにして、もっと早く気づけたらなという風に何度も思いました。そこで今日は、一般の方でも気づきやすいいくつかのサインをご紹介させていただければと思います。 -
もしサインを皆さんがご存じだったら、もう少し早く対処ができるかもしれませんよね。 -
そうですね。今回の病気に限ってですけれど、最初は不眠症状が出ました。眠れないというのがはじめの訴えだったのです。。 -
はい。 -
今回、実は旅行中の発症でしたので、旅行の疲れもあるのかなということもあっての不眠症状なのかなと。その後うつ病のような状態になり、精神的に疲れてしまったのかなというように思いました。ここまでは疲れがたまっているのかなと思っていたのですが、そこからどんどん症状が進み、妄想やか幻聴など出てきました。それでもまだ僕は精神的なものから来るのかなとか、寝不足から来るのかなと思っていたのですが、今振り返ると、それは明らかにおかしくて、その段階で気づけたらなというように思いました。 -
ただ、その「夜眠れない」というのは多くの方が経験していらっしゃることですし、そこから見つけ出すのは難しいと思うのですが、先生が「いつもと明らかに違う」と思われたのは、1日、2日、何日間くらいの間で感じるようになったのでしょうか。 -
そうですね、最初に精神科を受診したのは、その症状が出て2、3日後でした。 -
それでも「もっと早く気づけたんじゃないか」と今では思っていらっしゃる。 -
そうですね。今回のタイミングがゴールデンウィーク中だったということもあり、旅行で大阪にいましたので。松山にいたらもしかしたらもう少し早く連れて行けたかもしれないですけれど。 -
確かに、旅行の疲れもあるのかなと思ってしまいますよね。 -
そうですね。ただ、家族がなんだか様子がおかしいなと感じた時、もうそれはサインなんじゃないかなというように思っていいと思います。感情のアップダウンが激しいとか、急に涙もろくなるとか、笑いが止まらなくなるとか、いつもと違う感情の表れ方というのは注意が必要だなと思います。 -
でも実際に精神疾患と区別をつけるのは難しいような気がいたしますが。 -
そうですね。おっしゃる通りで、見分けるのは難しいです。ただこれまでそのようなことを言ったことがない人が急にそうなるということは大きなポイントで、それをきっかけに病院を受診してみる。こういう病気があるということが分かっていれば、精神科もですけれど、最初にCTとMRIを撮るはずなんです。 -
はい。 -
そこで脳に何かしらの炎症が起こっている、もしくは今回のように卵巣に奇形腫があるということが分かれば、そこで暫定的な診断をつけて治療に取り掛かることができると思いますので、「これはおかしいんじゃないか」ということで病院を受診するというのはとても大事なことかと思います。 -
先生が気づかれた中で、奥様との会話が上手くキャッチボールできないということもおありだったようですが。 -
そうですね。普通に話しをしていても、記憶の障害みたいなものがありました。急に変なことを言い出したりとか。例えば「これから飛行機に乗るんだよ」という話をしても「どこに行くの?ハワイに行くの?」という話をしたり。そんな感じで脈絡のないことを言い出したり、過去の記憶を引き出せなかったり、身近な人の顔が分からなくなったりということもありましたので、そうなるともうかなり症状としては進んできているのではないかと思います。 -
普段接している家族だと、そういった細かい変化に気づけるかもしれませんね。 -
そうですね。だからこそ「おかしいな」と感じたら、音声や動画で記録を取るということも大事ですね。それから文章として残しておくということもは、とても大事なことですね。今回僕自身も、ちょっとおかしいなと思っていたので、最初に症状が出た大阪の時から音声データを取っていました。人間の記憶は薄れていきますから、病院にかかり「どんな症状でしたか」と聞かれた時に正しく伝えられないこともあります。 -
はい。 -
ですから、おかしいなと思ったら何かしらの記録を取っておく。音声や動画、文章に残しておくというのはとっても大事ですね。 -
気持ち的に動転してしまうこともあるかと思いますけれども、だからこそ何か客観的に残せるものを取っておく方がいいということですね。 -
そうですね。やぱり何も分からない状態で病院にかかると、病院の先生もどういう状態だったのかということが分からないので、客観的なデータがあれば非常に治療も進めやすいかと思います。 -
そして、症状がまた日に日に進行していったというお話でしたが。 -
さらに進行すると、手や足が自分の意思とは関係なく勝手に動く不随意運動が起きたり、オーラル・ジスネキジアといってお口をもごもご動かしたりするようなこともあります。人によっては、けいれん発作が起こる場合もあります。こうなると精神的なものではなく、脳の病気というように考える段階かなと思います。 -
その段階で、もう一刻も早く病院ですね。 -
そうですね。理想は最初から神経内科を受診することかと思いますが、精神科を受診したけれど腑に落ちない、自分自身でも症状が進んでいるような気がするなどと思われた場合は、迷わず神経内科や救急に相談してほしいなと思います。 -
家族としては、他にどんなことができるでしょうか。 -
そうですね。やぱりまず小さな変化でも見逃さないことです。それから、記録することですね。そしてさらに症状が進んだ場合には、遠慮せず病院に何度でも相談するということですね。お医者さんも人間なので、見落としのようなこともあり得るんですね。ですから、病院側にも、他の科にも見てもらえないか、追加で検査をしてほしい等の提案もしてみてもいいのかなと思います。 -
それでは最後に、リスナーの方へのメッセージをお願いできますか。 -
今回の件で僕が強く感じたのは、おかしいと思ったらすぐ行動するという事の大切さです。精神的な病気でも、脳炎などの体の病気でも、早く動けば良くなる、治療できることは多いものです。ぜひ皆さんの身近でも「いつもと違う」に敏感になってもらえたらいいなと思います。 -
先生、今週もありがとうございました。 -
ありがとうございました。 -
DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。
