RADIO PROGRAM

DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ 放送内容

当院の院長、中平賢吾先生がパーソナリティーをつとめる、ラジオ番組
「DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ」(南海放送:「ニュースな時間」内で放送。)の放送内容のご紹介です。

2024.03.13日放送

  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りします。お話は松山中平歯科クリニック、中平賢吾院長です。よろしくお願いします。
  • よろしくお願いします。
  • 「ワンデイインプラント®︎」について先週お伺いしましたが、今週はどういったお話でしょう。
  • 今週は、この「ワンデイインプラント®︎」という治療を、さらに深掘りしていきたいと思います。今日は基本的に、初診時、最初クリニックに来てから手術前の資料取りまでのお話しをさせていただこうかと思っています。
  • 「ワンデイインプラント®︎」、1日で仮歯までというお話を先週お伺いしましたが、そこに至るまでには治療の流れがあるわけですよね。
  • そうですね、おっしゃる通りです。
  • 詳しく教えていただければと思います。
  • まずは前回のおさらいも含めて、「ワンデイインプラント®︎」ってどんなもの?というお話からさせていただければと思います。この「ワンデイインプラント®︎」という治療法、名前自体は私の父親が商標登録を取得しています。この「ワンデイインプラント®︎」という治療方法は、重度歯周病の方や多数歯の虫歯で歯を失った方、総入れ歯の方、骨が薄くてインプラント治療ができないと言われた方など、さまざまな悩みを抱えておられる方に対する治療方法です。
  • はい。
  • 通常、ご自身の歯は全部で28本あります。「ワンデイインプラント®︎」でインプラントを入れる場合には、歯の本数分のインプラントを埋め込むというわけではなく、基本的には上の顎には4から6本、下の顎には4本のインプラントを埋め込み、その上に人工的な被せ物を被せていくというケースが多いです。数本のインプラントをバランスよく配置することで、噛む力をきれいに分散しているというように言われています。
  • はい。
  • そして「ワンデイインプラント®︎」の治療の流れについてですが、まず通常通り、初診でお口の中全体の検査を行い、残せる歯、残せない歯を選別していきます。ここで大切なことは、「今残せている歯」だとしても、将来的にダメになってしまう可能性が高い歯、そこに歯があることで治療の方法が制約されてしまう歯などをを、戦略的に抜歯するというプランもお伝えさせていただいています。
  • なるほど。今だけではなく、将来を見据えて、ということですね。
  • 歯というものは、飾りではなく、やはり機能しないと意味がないですから。「8020(ハチマルニイマル)運動」という言葉を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、これは80歳で20本の歯を残しましょうという運動です。大切なことは、「どんな歯でも20本の歯を残せばいい」というわけではなく、「しっかり噛むことができる歯を残す」ということです。歯というのは機能していてなんぼ、「噛めてなんぼ」というものですから。
  • 歯の数は、揃っていれば大体28本くらいですか?
  • そうですね、親知らずを抜いたら28本になります。
  • グラグラしていたり、虫歯になっていて「これは残しておいてもな」という状態の歯は、これからのために抜くというプランもありますか。
  • そうですね。その選別をしていくことはとても大事で、患者さん自身にもそれを理解していただくということが大切になります。話を少し戻しますが、最初の検査の時にCTも撮影させていただいて、そのCTを使ってインプラントを含めた治療計画を立て、その説明を患者さんに行ないます。治療方法は何通りもあるため、患者さんによってその治療方法が変わっていきます。経済的なこともそうですし、患者さん自身がやはり歯を抜きたくない、なるべく健康に残したいから削りたくない、そういう理由で治療の方法は何通りにものぼります。ですから、治療の方法を十分に納得していただいて、お互いにディスカッションをしてから治療を進めていくというようになります。
  • しっかり話し合う時間をとっていただけるということですね。安心です。
  • そうです。ここまでは全てのインプラント治療で流れは同じです。当院では1本のインプラントの治療でも、顎全体のインプラント治療でも、同様の検査を行っています。さらに血液検査を行うことで、インプラントに影響のある患者さんの隠れた全身疾患を見つけることもできます。もし血液検査で問題があった場合には、かかりつけの内科医と対診をさせていただくこともありますし、現在の病状のコントロール状態についても伺って、総合的にインプラント治療が可能かどうかを判断していきます。
  • やはり歯の健康は大切ですね。
  • そうですね。結局、歯がしっかりしていなければ、さまざまなことが悪循環になっていってしまいます。しっかり咀嚼できないと胃が悪くなってしまい栄養が偏ってしまうこともあります。柔らかい食べ物はデンプン質が多く含まれるものが多いため、糖尿病などになりやすくなることもあります。歯を治すことは、全身の健康状態も良くなるということにつながっていくと思います。
  • ええ。
  • 治療の方針が決まれば、その次に「資料取り」を行います。型取りをしたり、今の噛み合わせの状態や基準値の測定、お顔のお写真の撮影などを行ないます。これらのデータをもとに客観的にお顔と比較を行い、今何ミリの位置に歯が存在するのかということや、理想的にするためにはそこから何ミリ歯を動かした位置にすればいいのかというようなことを計測していきます。
  • はい。
  • ここで大事なのは、「基準を作る」ということです。理想的な値というものがありますから、まずはそこに近づける。最終的に仮歯を作ってお口の中に装着し、そこから調整していくということがとても大事です。最初は、いわゆる「理想」と言われている数値にして、そこから慣れるところまで調整をしていくということが大切です。
  • はい。
  • お顔のお写真では、例えば笑った時にどこまで歯茎が見えるのかということも審美的には大切になってきます。ですから、実際に歯を作っていく歯科技工士さんに伝えるためにさまざまな資料をそろえます。正面からだけではなく、歯の出具合まで含めたようなお顔の写真を撮って記録しておいたり、値を測定したり。技工士さんがその場にいなかったとしても想像ができるというようにしていきます。
  • すごい。
  • 資料取りが終われば、それを元に歯科技工士さんが歯を作っていきます。まずは前後的な噛み合わせの位置関係や、噛み合わせの高さを理想的に作っていく。我々は歯科技工士さんが作成した仮歯を元に、じゃあインプラントの埋入位置はどこなのかということを、もう一回微調整をしていきます。そのため、通常のインプラントと違って、インプラントを斜めに埋入することが多いですね。解剖学的に「上顎洞」という場所があるのですが、そこを避けて、骨があるところを使ってインプラントを埋め込むためです。その上顎洞の中に人工的な骨を作り、足りない骨を補うということもあります。
  • 「上顎洞」というぐらいですから、そこは埋入するには少し難しい場所でもあるわけですよね。
  • そうですね。卵の薄皮みたいなものを剥がしていき、薄皮と殻の間に骨を作っていくっていうような……。
  • また細かい……本当に技術が問われるところですね。もう興味津々でございます。先生、今週もありがとうございました。
  • ありがとうございました。
  • DR.ケンゴの歯~トフル・ライフ。この番組は、松山中平歯科クリニックの提供でお送りしました。