DIFFERENCES

1. 総入れ歯からインプラントへ

総入れ歯はやわらかい歯茎の上にのせているだけです。
本来自分の歯で噛む力は、最大で1平方センチメートルあたり100キログラムほどあります。入れ歯にすると、それだけの力を歯茎だけでは到底支えられません。入れ歯で噛む力は10〜20キログラム程度しかない、という報告もあります。つまり入れ歯にすると噛む力が1/5〜1/10になるということです。
またしっかりした歯がある場合、この噛む力が刺激となって歯の根を通じて、顎の骨に伝わります。しかし入れ歯では、その刺激が伝わりません。そうすると顎の骨がどんどん痩せていきます。結果入れ歯が合わなくなり、痛いところができたり、ずれたり、はずれやすくなったりします。

2. 部分入れ歯からインプラントへ

部分入れ歯は両隣の歯にバネを引っ掛けます。
そのバネと歯との間に細菌や食べかすがたまりやすくなり、歯はダメージを受ける上に、入れ歯で噛むたびに強い力が加わり、過度の負担がかかってしまいます。
また手入れが面倒な上、バネが見えると見た目もよくありません。

3. ブリッジからインプラントへ

ブリッジは健康な両隣の歯を削らなければいけません。歯の表面の非常に硬いエナメル質を削るので、虫歯や歯周病の細菌に冒されやすくなります。

インプラントにすると両隣の健康な歯は一切手をつけずに保存できます。

他の治療法との比較

インプラント ブリッジ 入れ歯
治療期間 3カ月~6カ月程度 1ヶ月程度 1ヶ月程度
費用
(保険)
なし 1本5,000円程度
(最低3本~)
1本3,000円程度
費用
(自費)
1本40~60万円 1本7~10万円
(最低3本~)
1本7~10万円
必要な
処置
日帰りの手術が必要 土台の歯を大きく削る(歯冠の40~70%ほど) 型取りなど。(バネをかける歯を少し削る場合がある)
周りの
歯への
影響
なし 削られた土台の歯は虫歯など細菌に侵されやすく、噛む力の負担も大きい。 バネをかけた部分に細菌が溜まりやすい。バネによって強く揺さぶられて負担も大きい。
お手入れ 毎日の歯磨きと4か月~半年に一度のメンテナンス 毎日の歯磨き 毎日の歯磨きと毎食後の入れ歯の清掃
噛み心地 自然の歯のように噛める。
違和感なし。
自然の歯のように噛める。 硬いものが噛みにくい。
違和感が強い。
発音 問題なし 問題なし 慣れるまで違和感がある。
耐久年数 手入れがよければ数10年使用可。ただし、人工歯の部分は使用によってすり減るので10年程度で交換の必要あり。 7~8年程度。土台の歯が悪くなれば、さらに大きいブリッジに作り替えの必要がある。 6~7年。割れたり、歯ぐきが痩せて入れ歯が合わなくなったり、バネをかけた歯が悪くなってさらに大きい入れ歯が必要になったりする。